ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ 文庫「第二章 夜間当直」あらすじ、登場人物、感想について!

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ 文庫 第二章 夜間当直 あらすじ、登場人物、感想
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ 文庫 第二章 夜間当直 あらすじ、登場人物、感想

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」「第二章 夜間当直」のあらすじ、登場人物、感想について!

女医がモンスターペイシェント(クレーマー患者)と向き合い成長していく姿と医療現場を生々しく描いた病院サスペンス小説「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」の「第二章 夜間当直」のあらすじ登場人物感想について詳細を解説します!

※こちらに第一章から第七章までのあらすじ・登場人物・感想、南杏子先生プロフ、NHKドラマの過去記事がありますのでよろしければ読んでください。
第一章 午前外来 ⇒「第一章 午前外来」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第二章 夜間当直 ⇒「第二章 夜間当直」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第三章 オアシス ⇒「第三章 オアシス」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第四章 豹変 ⇒「第四章 豹変」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第五章 攻撃 ⇒「第五章 攻撃」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第六章 崩壊 ⇒「第六章 崩壊」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第七章 日常 ⇒「第七章 日常」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
著者の南杏子先生について ⇒南杏子プロフィール
NHKドラマ ⇒貫地谷しほり主演ドラマ

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「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」 第二章 夜間当直 あらすじ

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」医療ミステリー小説の全体の概要はこちらです。

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」全体の概要
患者と医師の信頼関係を題材に、「モンスターペイシェント」と称されるクレーマー患者との関わりの中で1人の若き女性医師の成長をミステリタッチで描いた作品。
モンスターペイシェントとは、クレーマー患者を意味します。

まず目次ですが、次の7つの章から構成されています。

第一章 午前外来
第二章 夜間当直
第三章 オアシス
第四章 豹変
第五章 攻撃
第六章 崩壊
第七章 日常

今回は、「第二章 夜間当直」のあらすじ、登場人物、感想について説明します!

まずは、「第二章 夜間当直」のあらすじ 

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午前外来と比べ、夜間のクレーマー度は高い。

それに輪をかけ夜間当直の次の日は通常業務となるため36時間の連続勤務が待っている。

そんなとき病院関係者以外(秘)の「患者様対応マニュアル」が紛失する。あるいは盗難なのか?

千晶はその日二度目に遭遇したモンスター座間敦司(ざまあつし)に疑念を向ける。

次から次へと急患から容赦なく浴びせられるクレームに疲れ果てる千晶でありました。

実の妹である万理からのお願いの電話で、母のお見舞いに故郷の山梨の実家へ帰る。

そこで、妹の万理から、自分の診療所を辞め娘に継がせたいという父の真意を知る千晶であった。

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「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」 第二章 夜間当直 登場人物と舞台

次に、「第二章 夜間当直」の登場人物と舞台 

真野千晶の家族

真野千晶(まの ちあき):主人公。佐々井記念病院に勤務する常勤内科医。医学部卒業。35歳誕生日まで勤めていた大学病院から、半年前に佐々井病院勤務となった。真面目で緊張しやすい性格。武蔵小杉のマンションに住んでいる。35歳。独身。今のところ結婚する気はない。

真野徹(まの とおる):千晶の父。真野診療所の所長。医療事務は次女の万理に任せ、数人のスタッフで運営している。75歳で診療所を辞めると診療所は閉じることになる。その前に、長女の千晶に診療所を継がせたい。実直で真面目な仕事一筋の医師。74歳。

真野万里(まの まり):千晶の妹。モンスター患者たちを診察している姉千晶を気遣い電話してくる。妹も父の診療所を継いでもらいたい意向。父の診療所の医療事務を行っている。

真野佑子(まの ゆうこ):千晶の母。体調が悪い。5、6年前から認知症を呈し始めた。車いすを利用。70歳。

病院側の同僚や関係者たち

浜口陽子:佐々井記念病院に勤務する医師。医療訴訟を抱えている。体格はガッチリしている。姉御肌。千晶が信頼している先輩。心臓病に詳しい。医大で基礎系の研究員をしている夫がいる。子供はいない。41歳。

高峰修二:「患者様プライオリティー」を掲げる佐々井記念病院の事務総長。四菱銀行出身の元エリート金融マン。とにかく病院経営の危機を職員全員に説き伏せる。高級ブランドスーツやローレックス時計を身に着ける。高身長。上から目線。52歳くらい。

沼田晋也:事務局の主任。高峰修二事務総長の忠実なしもべ。

佐々井宗一郎:理事長兼院長。三代目の院長。脳神経外科の権威。54歳。

金田直樹:千晶の同僚。カネゴン。千晶と同じ内科所属。高峰事務総長には人一倍の反感を持っている。37歳。

渡辺美咲(わたなべみさき):入職2年目。山梨県甲府出身。

患者たち

座間敦司(ざまあつし):佐々井記念病院に通院するモンスターペイシェントのなかの最恐モンスター患者。オールバックで前歯が欠けていて眼鏡。母の世話をしている。第二章でもウォーキングの途中と言い張り病院内に立ち寄り何かと千晶に話かける。

千晶を取り巻く人々

吉良大輔(きらだいすけ):ロシア武術「システマ」講師。柔道、合気道、フィリピン武術を経てロシア武術「システマ」に辿り着いた。武蔵小杉駅にスクールがある。謙虚で腰が低い。イケメン。「システマ」呼吸法で平常心を持てるように主人公千晶を指導している。

舞台

佐々井記念病院:川崎市矢上区にある医療法人社団医新会の佐々井記念病院が主な舞台。市中の中規模医療施設で民間の総合病院、ベッド数が百五十、地域の医療を支えている存在。病院内は高級ホテルを思わせる外装内装が施されている。千晶に言わせると「デパート化」された病院。

システマ:吉良大輔(きらだいすけ)が講師を務めるロシア武術を教える教室。

真野診療所:山梨県にある、千晶の父が営む診療所。

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「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」 第二章 夜間当直 感想

「第二章 夜間当直」を読んだ個人的な感想になります。

一部分ネタバレもありますので、一回読んでからのご参考にしてください。

◆第二章でも、座間敦司(ざまあつし)登場。
モンスタークレーマー座間敦司(ざまあつし)に対し、第一章では直感でモンスターだと見抜き、第二章では露骨な嫌悪感を抱く真野千晶、これからの展開を考えるとドキドキしてしまいました。
なぜ千晶に話しかけるのか?何か
狙いがあるのか?単なる頭のおかしい患者なのか? 今後の展開に目が離せません。

◆第二章では、紛失した(盗まれた?)「患者様対応マニュアル」の一部を見せてくれます。「感謝」「謝罪」「傾聴」という精神論から始まるものです。内容的には病院側の患者に対する接し方をマニュアル化したものですが、その内容が「本当にこんなこと病院ではやっているのか?」と思われるほどの患者様ファーストに沿って徹底したものでした。小説だから大げさに書いているのだろうか?しかもマニュアルといいながら具体的な対応は医師の裁量にゆだねており何も書かれてないという欠陥品ともいえるマニュアル! 「これって本当なのか? こんなマニュアルはふつうに病院側で整備されているのか?」そんな素朴な疑問を抱きながら医療の実態を垣間見た気持ちになりました。

◆次から次へと押し寄せる夜間の外来患者との千晶の対応の描写を読んで、現在猛威を振るっている新型コロナウィルスの病院現場ってこんな感じなのだと、不謹慎ながら医療現場を少し理解できました。もちろんこの小説は新型コロナウィルス以前に書かれたものであるから直接新型コロナウィルスの患者が出てくる訳ではありません。しかし、本当に重症の患者緊急を必要としない患者たちを対応している医師側の現場が生々しく描かれていて、やはり現役の医師でしか書けないと納得しました。

◆一方で、患者たちってこんなに我がままで自分のことしか考えてないの?、千晶に代表されるお医者さんたちってこんなに誠心誠意対応してくれるのだろうか?、小説だから強調しすぎているのか?、など普段は病院に行かない僕は少し考えてしまいました。それでも一生懸命に仕事をしている千晶には十分に共感し感情移入しました。
【我がままで酷い患者たちの一例】
・明石公則:診察室のキャビネットを蹴り上げる、痛い痛いを何度も叫ぶ、駐車一本でケロリとして救急車で家に帰ろうとする
・西園寺:認知症、夜中に病院を抜け出そうとする(院外へ出ていくのは離院といい患者が事故にあった場合、病院側の責任になる)

◆とにかく多忙で日々の診察と業務に明け暮れる千晶。そして家族のことを気にかけながらも仕事と時間に流されていく千晶。これだけでも十分に同情してしまいますが、追い打ちをかけるように随所に現れる座間の姿に、これから千晶はどう翻弄されるのか、第三章へ移ります。

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まとめ 「第二章 夜間当直」のあらすじ、登場人物、感想

本記事は「第二章 夜間当直」のあらすじ、登場人物、感想について解説しました。

全7章あらすじ・登場人物・感想、南杏子先生プロフ、NHKドラマ情報についてコチラにまとめましたのでご参考にしてください。

第一章 午前外来

第二章 夜間当直

第三章 オアシス

第四章 豹変


第五章 攻撃

第六章 崩壊


第七章 日常


南杏子先生、作家で医師(学歴)のプロフィールはこちら!

「ディア・ペイシェント」NHKドラマ10の放送日とキャスト

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「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」NHKドラマ10の情報

【祝・放送開始決定】医師であり作家の南杏子さんの医療ミステリー小説「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~NHKドラマ10新型コロナウイルスの影響により放送予定日が延期になってましたがついに放送開始決定です!

◎NHK総合 2020年7月17日 毎週金曜日 夜10時 全10回
◎NHK4K 2020年7月15日 毎週水曜日 夜11時15分 全10回

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」について、NHKドラマ10放送日キャスト文庫本(原作)の「第一章 午前外来」から「第七章 日常」までのあらすじ登場人物感想、そして原作者の医師であり作家の南杏子先生のプロフィールについて徹底解説した記事はコチラです。

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