ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ 文庫「第一章 午前外来」あらすじ、登場人物、感想について!

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ 文庫 第一章 午前外来 あらすじ、登場人物、感想
ディア・ペイシェント~絆のカルテ~ 文庫 第一章 午前外来 あらすじ、登場人物、感想

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」文庫本を完読しました!

著者は南杏子さんという現役のお医者さんです。なので医療の描写や専門用語がリアルで、実際の女医さんでないと描けないなという意味でも、小説を堪能できました。

女医がモンスターペイシェント(クレーマー患者)と向き合い成長していく姿と医療現場を生々しく描いた病院サスペンス小説「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」の「第一章 午前外来」のあらすじ登場人物感想について詳細を解説します!

※こちらに第一章から第七章までのあらすじ・登場人物・感想、南杏子先生プロフ、NHKドラマの過去記事がありますのでよろしければ読んでください。
第一章 午前外来 ⇒「第一章 午前外来」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第二章 夜間当直 ⇒「第二章 夜間当直」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第三章 オアシス ⇒「第三章 オアシス」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第四章 豹変 ⇒「第四章 豹変」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第五章 攻撃 ⇒「第五章 攻撃」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第六章 崩壊 ⇒「第六章 崩壊」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第七章 日常 ⇒「第七章 日常」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
著者の南杏子先生について ⇒南杏子プロフィール
NHKドラマ ⇒貫地谷しほり主演ドラマ

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「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」 第一章 午前外来 あらすじ

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」医療ミステリー小説の概要はこちら。

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」概要
患者と医師の信頼関係を題材に、「モンスターペイシェント」と称されるクレーマー患者との関わりの中で1人の若き女性医師の成長をミステリタッチで描いた作品。
モンスターペイシェントとは、クレーマー患者を意味します。

まず目次ですが、次の7つの章から構成されています。

第一章 午前外来
第二章 夜間当直
第三章 オアシス
第四章 豹変
第五章 攻撃
第六章 崩壊
第七章 日常

今回は、「第一章 午前外来」のあらすじ、登場人物、感想について説明します!

まずは、「第一章 午前外来」のあらすじ 

↓↓↓↓↓

大学病院から民間の佐々井記念病院へ転勤した主人公の真野千晶(まのちあき)は、ある期待を抱いていたのですが、病院側の経営ポリシーである患者ファーストのために日々を疲弊していくのであります。

大学病院と市中の病院とでは何かが違う、そんな違和感を抱きながら病院側の経営方針に従い、まじめに勤務する主人公真野千晶ですが、患者との3分半に区切られた診察の中で、毎日が憂鬱になっていきます。

50人の患者を毎日午前中診なくてはいけません。単純計算で一人当たり3分半強。正午までにはとても終わらない、これを毎日です。

なかにはモンスターまがいの患者も含まれます。心理的に消耗していく千晶なのでありました。

そして、第一章では、座間敦司(ざまあつし)という佐々井記念病院に通院するモンスターペイシェントのなかの最恐モンスター患者の登場で終わります。座間敦司(ざまあつし)と今後は対峙していくのかという波乱の予想で第二章に移ります。

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「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」 第一章 午前外来 登場人物

次に、「第一章 午前外来」の登場人物と舞台 

真野千晶の家族

真野千晶(まの ちあき):主人公。佐々井記念病院に勤務する常勤内科医。医学部卒業。 35歳誕生日まで勤めていた大学病院から、半年前に佐々井病院勤務となった。真面目で緊張しやすい性格。武蔵小杉のマンションに住んでいる。35歳。独身。今のところ結婚する気はない。

真野徹(まの とおる):千晶の父。真野診療所の所長。75歳で診療所を辞めると診療所は閉じることになる。その前に、長女の千晶に診療所を継がせたい。

真野万里(まの まり):千晶の妹。モンスター患者たちを診察している姉千晶を気遣い電話してくる。妹も父の診療所を継いでもらいたい意向。父の診療所の医療事務を行っている。

真野佑子(まの ゆうこ):千晶の母。体調が悪い。認知症の疑いあり。

病院側の同僚や関係者たち

浜口陽子:佐々井記念病院に勤務する医師。医療訴訟を抱えている。体格はガッチリしている。姉御肌。41歳。千晶が信頼している先輩。心臓病に詳しい。医大で基礎系の研究員をしている夫がいる。子供はいない。

高峰修二:「患者様プライオリティー」を掲げる佐々井記念病院の事務総長。高身長。上から目線。四菱銀行出身の元エリート金融マン。52歳くらい。

佐々井宗一郎:理事長兼院長。三代目の院長。脳神経外科の権威。54歳。

金田直樹:千晶の同僚。カネゴン。千晶と同じ内科所属。37歳。

患者たち

浅沼知恵子:68歳。高血圧、高コレステロール血症。認知症の疑いあり。独身の40歳の息子と同居の二人暮らし。クレーマー度「Mの上」。

保坂剛士:糖尿病で通院。52歳。母用の湿布薬が欲しいと言い張る。クレーマー度「Mの下」。

藤井典子:ガンの疑いあり。PET検査で陽性が出た。52歳。藤井夫婦でクレーマー度「L」。

座間敦司(ざまあつし):佐々井記念病院に通院するモンスターペイシェントのなかの最恐モンスター患者。 オールバックで前歯が欠けていて眼鏡。

千晶を取り巻く人々

吉良大輔(きらだいすけ):ロシア武術「システマ」講師。イケメン。「システマ」呼吸法で平常心を持てるように主人公千晶を指導している。

舞台

川崎市矢上区にある医療法人社団医新会の佐々井記念病院が舞台。
市中の中規模医療施設で、民間の総合病院、ベッド数が百五十、地域の医療を支えている存在。
病院内は高級ホテルを思わせる外装内装が施されている。

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「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」 第一章 午前外来 感想

「第一章 午前外来」を読んだ個人的な感想になります。一部分ネタバレもありますので、一回読んでからのご参考にしてください。

◆医療の現場がどんなにたいへんなのか知る機会になりました。現時点、新型コロナウィルスで世界中が大変な時期にあり、毎日の報道のみならず日常や仕事で、医療の現場が良く分かる状況にあります。医療崩壊の意味が分かりました。

◆いちゃもんつけてくるモンスターペイシェントとの対応に、読むほうもきつく辛くなってきました。僕は患者として病院を利用させていただいている立場なんだから、もっと先生(医師)に対して尊敬の念を抱いて診察を受けようと思いました。

◆気になる点は、小説は医師からの視点で書かれており、実際の病院にはモンスター患者もいればモンスター医者もいるのではないでしょうか!?僕はまだ出会ったことはありません。医学という聖域なので僕ら素人には、その医者がまともなのかモンスターなのか、とても推しはかれるものではありませんが。

◆医師側から見た患者たちのランク付けのところは、実際に僕ら患者はランク付けされているのだろうと思います、医師たちも血の通った人間ですからね。
日々の診察で来る患者たちのクレーム度によるランク付けは、S/M/L。Sは「スムーズ」、Mは「まだるっこしい」、Lは「低気圧、LOw Pressure」。こんな目で僕ら外来患者は見られているのかと思うと、少し暗鬱になりました。

◆僕は小学校の時の盲腸がこれまでに入院した経験ですが、患者さんたちのクレームの内容が面白かったです。これって実際の現役医師でないと書けないのではと思いました。
「食事がまずい」「隣のベッドがうるさい」「天井の電気を消してほしい」「エアコンが利きすぎている」「エアコンが利いてない」・・・・驚いたことには、主人公千晶はこれ全部メモしていることです。病院側ポリシーだから仕方がないかな!?

◆病院側の対応ですが、小説を読んで病院や医師側の事情の理解はできたのですが、過去の死にそうに痛かった個人体験がどうしても蘇ります。魚介類があたって深夜に腹痛を起こし七転八倒しのたうち回って、やっとのことで病院に辿り着いたのはいいのですが、数時間待たされて、診療は数分ってのもありました。ほんとうに必要な患者には適切な処置をお願いしたいのですが、難しいのでしょうね。小説を読んでいる途中で、あの死にそうになるくらいの胃痛を思い出した次第です。

◆場面の切り換えが、勤務先の市中の病院、システマという武術の道場、そして郷里山梨の父の診療所というのも、3つの視点でストーリーを楽しめました。

◆第一章では、座間敦司(ざまあつし)という佐々井記念病院に通院するモンスターペイシェントのなかの最恐モンスター患者の登場で終わります。こいつと対峙していくのかという波乱の予想で第二章に移ります。

◆クレーマー患者たちのあいつぐ攻撃に、読む方も重苦しく暗鬱になるのですが、ラストは希望の光が照り付けて救いになる、そんな小説でした。

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まとめ 「第一章 午前外来」のあらすじ、登場人物、感想 【必読】南杏子先生のプロフィール

本記事は「第一章 午前外来」のあらすじ、登場人物、感想について解説しました。

全7章あらすじ・登場人物・感想、南杏子先生プロフ、NHKドラマ情報についてコチラにまとめましたのでご参考にしてください。

第一章 午前外来

第二章 夜間当直

第三章 オアシス

第四章 豹変


第五章 攻撃

第六章 崩壊


第七章 日常


南杏子先生、作家で医師(学歴)のプロフィールはこちら!

「ディア・ペイシェント」NHKドラマ10の放送日とキャスト

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「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」NHKドラマ10の情報

【祝・放送開始決定】医師であり作家の南杏子さんの医療ミステリー小説「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~NHKドラマ10新型コロナウイルスの影響により放送予定日が延期になってましたがついに放送開始決定です!

◎NHK総合 2020年7月17日 毎週金曜日 夜10時 全10回
◎NHK4K 2020年7月15日 毎週水曜日 夜11時15分 全10回

ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」について、NHKドラマ10放送日キャスト文庫本(原作)の「第一章 午前外来」から「第七章 日常」までのあらすじ登場人物感想、そして原作者の医師であり作家の南杏子先生のプロフィールについて徹底解説した記事はコチラです。

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