「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」「第三章 オアシス」のあらすじ、登場人物、感想について!
女医がモンスターペイシェント(クレーマー患者)と向き合い成長していく姿と医療現場を生々しく描いた病院サスペンス小説「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」の「第三章 オアシス」のあらすじ、登場人物、感想について詳細を解説します!
※こちらに第一章から第七章までのあらすじ・登場人物・感想、南杏子先生プロフ、NHKドラマの過去記事がありますのでよろしければ読んでください。
第一章 午前外来 ⇒「第一章 午前外来」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第二章 夜間当直 ⇒「第二章 夜間当直」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第三章 オアシス ⇒「第三章 オアシス」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第四章 豹変 ⇒「第四章 豹変」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第五章 攻撃 ⇒「第五章 攻撃」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第六章 崩壊 ⇒「第六章 崩壊」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
第七章 日常 ⇒「第七章 日常」あらすじ、登場人物、感想はコチラ!
著者の南杏子先生について ⇒南杏子プロフィール
NHKドラマ ⇒貫地谷しほり主演ドラマ
目次
「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」 第三章 オアシス あらすじ
「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」医療ミステリー小説の全体の概要はこちらです。
「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」全体の概要
患者と医師の信頼関係を題材に、「モンスターペイシェント」と称されるクレーマー患者との関わりの中で1人の若き女性医師の成長をミステリタッチで描いた作品。
モンスターペイシェントとは、クレーマー患者を意味します。
まず目次ですが、次の7つの章から構成されています。
第一章 午前外来
第二章 夜間当直
第三章 オアシス
第四章 豹変
第五章 攻撃
第六章 崩壊
第七章 日常
今回は、「第三章 オアシス」のあらすじ、登場人物、感想について説明します!
まずは、「第三章 オアシス」のあらすじ
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連休中に郷里の山梨に帰った千晶は、妹の万理から父は母のそばにいたいという真意を知る。そして連休があけ、いつものクレーマー患者たちとの喧騒が始まる。
5人目まではスムーズにいったものの6人目の患者の診察で妻が医療訴訟を示唆する。次の患者は早く入院させろと千晶に懇願する。そしてあっという間に午後2時がすぎた。
オアシスという名の食堂で遅い昼食をとり千晶の前に現れたのは、またしても座間敦司(ざまあつし)であった。厚かましくも千晶の昼食代450円を無理やり支払ってしまう。
その日、夜食を陽子と食べた際の陽子の「何があっても頑張ろうね」の言葉が気になる千晶であった。
「患者様プライオリティー推進委員会」では金銭を受け取った場合は処罰の対象となることを告げられる。なんと問題行動の人物は浜口陽子であり、5万円受け取りの件であった。
「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」 第三章 オアシス 登場人物と舞台
次に、「第三章 オアシス」の登場人物と舞台
真野千晶の家族
真野千晶(まの ちあき):主人公。佐々井記念病院に勤務する常勤内科医。医学部卒業。35歳誕生日まで勤めていた大学病院から、半年前に佐々井病院勤務となった。真面目で緊張しやすい性格。武蔵小杉のマンションに住んでいる。独身。今のところ結婚する気はない。35歳。
真野万里(まの まり):千晶の妹。モンスター患者たちを診察している姉千晶を気遣い電話してくる。妹も父の診療所を継いでもらいたい意向。父の診療所の医療事務を行っている。
真野徹(まの とおる):千晶の父。真野診療所の所長。医療事務は次女の万理に任せ、数人のスタッフで運営している。75歳で診療所を辞めると診療所は閉じることになる。その前に、長女の千晶に診療所を継がせたい。74歳。
真野佑子(まの ゆうこ):千晶の母。体調が悪い。5、6年前から認知症を呈し始めた。車いすを利用、体力がかなり落ちている。70歳。
病院側の同僚や関係者たち
浜口陽子:佐々井記念病院に勤務する医師。医療訴訟を抱えている。体格はガッチリしている。姉御肌。千晶が信頼している先輩。心臓病に詳しい。医大で基礎系の研究員をしている夫がいる。夫はアメリカで海外研修中。子供はいない。42歳。
金田直樹:千晶の同僚。カネゴン。千晶と同じ内科所属。高峰事務総長には人一倍の反感を持っている。37歳。
渡辺美咲(わたなべみさき):入職2年目。山梨県甲府出身。両親は甲府で果樹園を営んでいる。
高峰修二:「患者様プライオリティー」を掲げる佐々井記念病院の事務総長。四菱銀行出身の元エリート金融マン。とにかく病院経営の危機を職員全員に説き伏せる。高級ブランドスーツやローレックス時計を身に着ける。高身長。上から目線。52歳くらい。
沼田晋也:事務局の主任。高峰修二事務総長の忠実なしもべ。
佐々井宗一郎:理事長兼院長。三代目の院長。脳神経外科の権威。54歳。
患者たち
長谷川仁と妻:甲状腺機能低下症。通院歴20年の挙句に、突発性肺繊維症のため5年後が危ないと告げられるや激高する妻。医療訴訟を示唆する。63歳。
広瀬真弓:慢性関節リウマチ。泣いて入院してくれと千晶にせがむ。48歳。
岡本卓:消化器系の癌の疑いで検査入院中。千晶が主治医であることを告げると女医であることに落胆してしまう。76歳。
座間敦司(ざまあつし):佐々井記念病院に通院するモンスターペイシェントのなかの最恐モンスター患者。オールバックで前歯が欠けていて眼鏡。母の世話をしている。第二章でもウォーキングの途中と言い張り病院内に立ち寄り何かと千晶に話かける。第三章でも出現し、無理やり千晶の昼食代450円を支払ってしまう。
千晶を取り巻く人々
吉良大輔(きらだいすけ):ロシア武術「システマ」講師。柔道、合気道、フィリピン武術を経てロシア武術「システマ」に辿り着いた。武蔵小杉駅にスクールがある。謙虚で腰が低い。イケメン。「システマ」呼吸法で平常心を持てるように主人公千晶を指導している。
舞台
佐々井記念病院:川崎市矢上区にある医療法人社団医新会の佐々井記念病院が主な舞台。市中の中規模医療施設で民間の総合病院、ベッド数が百五十、150万都市の医療を支えている存在。病院内は高級ホテルを思わせる外装内装が施されている。千晶に言わせると「デパート化」された病院。
システマ:吉良大輔(きらだいすけ)が講師を務めるロシア武術を教える教室。
真野診療所:山梨県にある、千晶の父が営む診療所。
「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」 第三章 オアシス 感想
「第三章 オアシス」を読んだ個人的な感想になります。
一部分ネタバレもありますので、一回読んでからのご参考にしてください。
◆「第三章 オアシス」でもクレーマー患者たちの攻撃がこれでもかこれでもかと続きます。千晶が代弁するお医者様の気持ちも分かるのですが、長時間待たされた挙句3分で終わる診療もどうかなと思います。お互いに不幸な構図ってなんだろうかと。医師たちの本音が赤裸々に語られていて、小説とは分かっているものの医師である先生たちの本音や気持ちにがっかりしてしまいます。
◆問題人物の座間敦司(ざまあつし)が第三章でも出現し、無理やり千晶の昼食代450円を支払ってしまいます。正直「こいつ何者なのだ」と驚くのですが、これから千晶と対峙するのは予想できるものの座間の意図が不明で、これがミステリータッチと作者に言わしめている理由なのでしょう。
◆ポイントが、病院での仕事・故郷の山梨の診療所・システマ教室と3点に絞られてきました。これからどういうふうに展開してくるのか、前半を終えて目が離せません。続きの第四章を読みたい!
まとめ 「第三章 オアシス」のあらすじ、登場人物、感想
本記事は「第三章 オアシス」のあらすじ、登場人物、感想について解説しました。
全7章あらすじ・登場人物・感想、南杏子先生プロフ、NHKドラマ情報についてコチラにまとめましたのでご参考にしてください。
第一章 午前外来
第二章 夜間当直
第三章 オアシス
第四章 豹変
第五章 攻撃
第六章 崩壊
第七章 日常
南杏子先生、作家で医師(学歴)のプロフィールはこちら!
「ディア・ペイシェント」NHKドラマ10の放送日とキャスト
「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」NHKドラマ10の情報
【祝・放送開始決定】医師であり作家の南杏子さんの医療ミステリー小説「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」NHKドラマ10は新型コロナウイルスの影響により放送予定日が延期になってましたがついに放送開始決定です!
◎NHK総合 2020年7月17日 毎週金曜日 夜10時 全10回
◎NHK4K 2020年7月15日 毎週水曜日 夜11時15分 全10回
「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」について、NHKドラマ10の放送日・キャスト、文庫本(原作)の「第一章 午前外来」から「第七章 日常」までのあらすじ・登場人物・感想、そして原作者の医師であり作家の南杏子先生のプロフィールについて徹底解説した記事はコチラです。