アジア大会2026で日本選手団の旗手を務める中村輪夢選手。珍しい名前の読み方や、どんな選手なのかが気になった方も多いのではないでしょうか。
中村輪夢選手は、「なかむら・りむ」と読む京都府出身のBMXフリースタイル選手です。2022年に世界選手権を制し、2025年にはX Games大阪大会で金メダルを獲得しました。
この記事では、「輪夢」という名前の由来、元BMXライダーの父・中村辰司さんとの関係、3歳で自転車に乗り始めて世界王者になるまでの経歴をまとめます。
| 名前 | 中村輪夢 |
|---|---|
| 読み方 | なかむら・りむ |
| 生年月日 | 2002年2月9日 |
| 年齢 | 24歳(2026年9月時点) |
| 出身地 | 京都府京都市 |
| 身長・体重 | 170cm・62kg |
| 競技 | BMXフリースタイル・パーク |
| 所属 | ウイングアーク1st |
BMXフリースタイル・パークは、ジャンプ台や傾斜を使って空中技を繰り出し、難度、独創性、構成、完成度などを競う採点競技です。スピードを競うBMXレーシングとは別種目で、中村選手は高さのあるジャンプとダイナミックな技を得意としています。
「輪夢」は「りむ」と読みます。読み方の由来は、自転車の車輪を構成する部品「リム」です。
父の辰司さんがBMXライダーだったことから、自転車に結びつく名前が付けられました。「輪」という漢字は自転車の車輪だけでなく五輪も連想させ、「夢」と組み合わせることで、競技人生を象徴するような名前になっています。
ただし、名前を付けられた時点でBMXフリースタイルはまだ五輪競技ではありませんでした。後に東京2020大会で正式種目となり、中村選手が実際に五輪へ出場したことを考えると、名前と競技人生が重なった形です。
▼中村辰司さん経営の京都BMXショップ「HANGOUT」:インスタグラムから
中村輪夢選手の父親は、中村辰司さんです。辰司さんは元BMXライダーで、京都市内でBMXショップ「HANGOUT(ハングアウト)」を経営しています。
輪夢選手は父親の影響で3歳からBMXに乗り始め、5歳で初めて大会に出場しました。小学生のころにはキッズクラスの大会で勝利を重ね、中学生でプロへ転向しています。
父親が競技経験者で、身近に自転車や部品、練習環境があったことは、幼いころから技術を磨く大きな土台になったと考えられます。
辰司さんは、息子にBMXを教えただけではありません。日本自転車競技連盟が発表した2022年世界選手権の派遣選手団では、メカニックとして名前が掲載されています。
この大会で輪夢選手は男子パークを制し、日本人として初めて世界選手権優勝を達成しました。親子関係に加え、選手とメカニックという形でも世界一を支えたことになります。
中村選手は2015年、アメリカで行われたRECON TOURの13~15歳クラスで優勝。2017年の世界選手権では、15歳で決勝に進み7位となりました。
2019年にはX Gamesへ初出場し、男子BMXパークで銀メダルを獲得。世界のトップ選手と争う存在として一気に注目を集めます。
東京2020オリンピックでは、BMXフリースタイル・パークが初めて正式種目として実施され、中村選手は男子決勝で5位に入りました。
その翌年の2022年、アブダビで行われたUCIアーバンサイクリング世界選手権で優勝。日本のBMXフリースタイル界に初の世界タイトルをもたらしました。
パリ2024オリンピックにも出場し、男子パークで5位。2大会連続で決勝の上位に入りました。
2025年のX Games大阪大会では、初出場から6年を経て念願の金メダルを獲得しました。東京、パリでメダルには届かなかったものの、世界選手権とX Gamesという大舞台の両方で頂点に立っています。
中村選手の大きな武器は、ジャンプの高さです。空中に飛び出す「エア」の高さがあるため、回転や自転車を操る技に時間と余裕が生まれます。
一方で、BMXフリースタイルは大技を一つ成功させれば勝てる競技ではありません。技の組み合わせ、コース全体の使い方、着地の安定感まで評価されます。中村選手が技を決める高さだけでなく、着地後に次の技へどうつなぐかを見ると、競技をより楽しめます。
中村輪夢選手は、アジア大会2026で日本選手団の男子旗手に選ばれました。競技ではBMXフリースタイル男子パークに出場予定です。
日本開催のアジア大会で、旗手と金メダル候補という二つの役割を担います。競技開始時刻や出場情報は変更される可能性があるため、観戦前には大会公式情報をご確認ください。
「輪夢」という名前のとおり、自転車とともに世界の頂点へ進んできた中村選手。開会式で旗手を務めた後、9月26・27日の競技でどんな大技を見せるのか注目です。