中島ひとみ(なかじま・ひとみ)選手は、女子100mハードルの日本記録12秒60を持つ陸上選手です。
中学3年で全国制覇した一方、高校3年以降は長い停滞期を経験しました。それでも競技を続け、30歳で初めて世界選手権の日本代表に。31歳の2026年には日本選手権初優勝と日本記録樹立を続けて達成し、愛知・名古屋アジア大会の代表に選ばれています。
なぜ中島選手は「遅咲き」と呼ばれるのでしょうか。プロフィールから競技歴、12秒60に至るまでの転機、アジア大会で注目したい走りまでを整理します。
中島ひとみは何者?プロフィールを紹介
| 名前 | 中島ひとみ(なかじま・ひとみ) |
|---|---|
| 生年月日 | 1995年7月13日(31歳) |
| 出身地 | 兵庫県 |
| 所属 | 長谷川体育施設 |
| 出身校 | 荒牧中学校→夙川学院高校→園田学園大学 |
| 専門種目 | 女子100mハードル |
| 自己ベスト | 12秒60(2026年8月、日本記録) |
| 主な代表歴 | 東京2025世界選手権、愛知・名古屋2026アジア大会 |
日本陸連の記録では、2023年の年次ベストは13秒12、2024年は12秒99、2025年は12秒71、2026年は12秒60です。30歳前後で毎年自己記録を伸ばしていることが、中島選手の大きな特徴です。
中学2年でハードルを始め、1年後に全国制覇
中島選手がハードルを始めたのは、荒牧中学校2年のときです。先輩が跳ぶ姿を見て格好いいと感じ、100mから転向しました。技術を磨くほど上達する面白さに夢中になり、中学3年で全日本中学校陸上競技選手権の100mハードルを制しています。
強豪の夙川学院高校へ進むと、2年時に国体と日本ユースで優勝。しかし3年時はけがと体調不良が重なり、目標だったインターハイへ進めませんでした。本人は東京都のインタビューで、プレッシャーからストレス性胃腸炎になったことを明かしています。
園田学園大学、長谷川体育施設と競技を続けましたが、全国タイトルからは長く遠ざかりました。中学、高校で早くから結果を残した選手が、そのまま一直線に日本代表へ進んだわけではありません。
2022年の日本選手権4位から再び上昇
▼中島ひとみ(なかじま・ひとみ)選手は、女子100mハードルの日本記録12秒60を持つ陸上選手:本人インスタ画像

転機の一つが2022年の日本選手権です。初めて決勝へ進み、4位に入りました。2024年9月の全日本実業団では12秒99を記録し、初めて13秒の壁を突破します。
2025年は織田記念で優勝し、日本選手権で2位。7月のフィンランド遠征で東京世界選手権の参加標準記録を上回る12秒71を出し、30歳で初の日本代表入りを果たしました。東京世界選手権では予選を通過し、準決勝まで進んでいます。
そして2026年6月13日、日本選手権決勝を12秒77(追い風0.6m)で制し、同大会で初優勝。高校2年時以来となる全国規模の日本一をつかみ、アジア大会代表に内定しました。
31歳で日本記録12秒60を樹立
2026年8月9日の富士北麓ワールドトライアルで、中島選手は予選と決勝の両方で12秒62を記録。福部真子選手が持っていた日本記録12秒69を更新しました。
そのわずか6日後、アスリートナイトゲームズ福井の決勝で12秒60(追い風0.7m)をマークし、自身の日本記録をさらに0秒02短縮しました。一度の好条件だけではなく、異なる風の3レースで12秒62、12秒62、12秒60と並べた点に安定感が表れています。
中島選手は、自分の走りを自ら分析して調整する姿勢がタイム向上につながっていると説明しています。12秒60の日本・アジア・世界での位置づけは、関連記事「中島ひとみの日本記録はどれほどすごい?」で詳しく比較しています。
100mハードルの見どころは後半のリズム
▼中島ひとみ(なかじま・ひとみ)選手は、女子100mハードルの日本記録12秒60を持つ陸上選手:本人インスタ画像

女子100mハードルでは、スタートから最初のハードルへ入る加速と、10台のハードル間でリズムを崩さず走る力が求められます。中島選手の持ち味は、焦らず自分のリズムを刻み、後半までスピードをつなぐ走りです。
日本記録を出した福井のレース後には、6台目以降に手応えがあると振り返りました。アジア大会では、前半で周囲に引っ張られすぎないこと、ハードルに触れてもリズムを立て直せるか、そして後半で順位を上げられるかが観戦のポイントです。
アジア大会2026の日程とメダルの可能性
日本陸連の競技日程によると、女子100mハードルはパロマ瑞穂スタジアムで次の日程が予定されています。
| 日程 | ラウンド |
|---|---|
| 2026年9月26日19時34分 | 予選 |
| 2026年9月27日20時23分 | 決勝 |
中島選手自身は金メダルを目標に掲げています。日本記録保持者で、2026年は日本選手権、富士北麓、福井を制しているため、メダル争いの中心に入ると見る根拠は十分です。
ただし、100mハードルは接触や風、スタートのわずかなずれが結果に影響する種目です。12秒60を出したから金メダルが確実という意味ではありません。まず予選を確実に通過し、決勝の一発勝負で自分のリズムを再現できるかが鍵になります。これは今季の記録と成績に基づく分析であり、結果の断定ではありません。
まとめ
- 中島ひとみ選手は、女子100mハードルの日本記録保持者
- 1995年7月13日生まれの31歳で、兵庫県出身、長谷川体育施設所属
- 中学2年でハードルを始め、1年後に全中優勝
- 長い停滞期を経て、30歳で初の世界選手権日本代表となり準決勝へ進出
- 2026年に日本選手権初優勝、日本記録12秒60を達成
- アジア大会は9月26日に予選、27日に決勝が予定されている
中島選手の経歴は、早く結果を出した選手だけが一直線に頂点へ進むわけではないことを示しています。中学で全国優勝してから、日本代表のユニフォームを着るまで約15年。アジア大会では日本記録の数字だけでなく、長い時間をかけて磨いた後半の走りにも注目です。






