女子ホッケー日本代表「さくらジャパン」の瀬川真帆(せがわ・まほ)選手は、スピードと豊富な運動量を持ち味とするミッドフィールダーです。
5歳で突発性ネフローゼ症候群を発症し、長期療養を経験。その後、岩手県岩手町でホッケーを始め、スペインでのプレーや東京2020オリンピック出場を経て、アジア大会2026の代表に選ばれました。
病気、代表落選、海外挑戦という転機を、瀬川選手はどのように前進する力へ変えてきたのでしょうか。プロフィールと経歴、試合で注目したい役割を整理します。
瀬川真帆は何者?プロフィールを紹介
▼スタイリッシュ、セクシーな瀬川真帆(せがわ・まほ)選手のYouTube
| 名前 | 瀬川真帆(せがわ・まほ) |
|---|---|
| 生年月日 | 1996年6月23日(30歳) |
| 出身地 | 岩手県岩手郡岩手町 |
| 身長 | 161cm |
| ポジション・背番号 | MF・23 |
| 所属 | Real Club de Polo/東京ヴェルディ女子ホッケーチーム |
| 所属先 | 株式会社クラージュ |
| 出身校 | 岩手県立川口中学校、岩手県立沼宮内高校 |
2015年に高校を卒業してソニーHC BRAVIA Ladiesへ入団し、2016年に日本代表へ。2018年ジャカルタ・アジア大会では日本の初優勝を経験し、2021年開催の東京2020オリンピックにも出場しました。
2026年のアジア大会登録では、スペインのReal Club de Poloと東京ヴェルディ女子ホッケーチームの両方が所属チームとして記載されています。同年8月のワールドカップにも出場し、日本は11位でした。
5歳で突発性ネフローゼ症候群を発症
瀬川選手は本人インタビューで、5歳のときに突発性ネフローゼ症候群を発症し、入院したことを公表しています。小学校低学年ごろまで療養が続き、服薬や点滴、水分制限、定期的な検査を経験したそうです。
ここで大切なのは、病歴から現在の健康状態を推測しないことです。本記事で扱うのは、瀬川選手本人が公表した幼少期の経験に限ります。本人はその経験を、我慢する力や見えない病気と向き合った強さにつながるものとして振り返り、現在は長期療養中の子どもや家族を支える活動にも関わっています。
岩手町で小学3年からホッケーを開始
岩手町は学校の授業や町民大会にもホッケーが根づく地域です。瀬川選手は地元チームの人数が足りなかったことや、競技経験のある母の勧めをきっかけに、小学3年生から競技を始めました。
沼宮内高校では、実質的に頼れる部員が8人という厳しい状況で2014年のインターハイを制覇。11人制の競技で一人が複数の役割を担った経験から、攻撃後に素早く守備へ戻る「プレスバック」が身についたと語っています。
高校卒業後は大学進学ではなく、働きながら強豪チームで競技を続けられるソニーへの入社を選択しました。入団1年目から日本リーグ最優秀新人賞を受賞し、U-16、U-18代表を経てシニア代表へ進んでいます。
リオ五輪落選後、2017年にスペインへ挑戦
▼女子ホッケー日本代表「さくらジャパン」の瀬川真帆選手:本人インスタ画像から

大きな転機は、2016年リオデジャネイロ五輪代表の最終選考から外れたことでした。競技から気持ちが離れかけるなか、環境を変えて成長したいと考え、2017年にスペイン1部のレアル・ソシエダへレンタル移籍します。
スペインでは先輩・後輩に関係なく、その場で意見を交わす文化に触れました。個人技に取り組む時間も増え、男子選手との練習ではボールを早く離す判断や、次の展開を予測する力を磨いたと話しています。
事実として確認できるのは、海外移籍後に再び競技へ前向きになり、その後アジア大会優勝と東京五輪出場へ進んだことです。海外経験だけが成功の原因とは断定できませんが、技術と考え方の両面で転機になったと見ることはできます。
さくらジャパンでの役割と見どころ
瀬川選手は攻守をつなぐMFです。持ち味はスピード、運動量、立体的にボールを浮かせて相手をかわす3Dドリブル、そして高校時代から磨いたプレスバック。得点数だけでは見えにくい、攻撃の起点づくりと守備への切り替えに注目すると役割が分かりやすくなります。
フィールドホッケーは11人制で、攻守が素早く入れ替わります。ボールを持つ場面だけでなく、相手のパスコースを消す動き、ボールを奪われた直後の戻り、ペナルティーコーナーの攻防も見どころです。
アジア大会2026の日程とメダルへのポイント
▼女子ホッケー日本代表「さくらジャパン」の瀬川真帆選手:本人インスタ画像から

日本ホッケー協会の大会ページによると、女子ホッケーは9月18日から10月2日まで、岐阜県各務原市の川崎重工ホッケースタジアムで開催されます。
| 日程 | 日本の対戦相手 |
|---|---|
| 9月18日17時 | インドネシア |
| 9月21日17時 | シンガポール |
| 9月23日17時 | ウズベキスタン |
| 9月25日11時 | インド |
| 9月27日17時 | タイ |
| 9月30日 | 準々決勝・準決勝 |
| 10月2日 | 順位決定戦・決勝 |
9月15日時点の世界ランキングは日本11位、同組のインド8位です。グループ上位で通過するには、9月25日のインド戦が大きな山場になります。さらに別組には4位の中国がおり、日本がランキング上の優勝候補とは言い切れません。
一方、日本は2018年大会の優勝国で、今回は地元開催です。優勝国にはロサンゼルス2028五輪の出場権が与えられるため、瀬川選手の豊富な経験と攻守の切り替えが重要になります。ここはランキングと過去実績に基づく分析であり、結果の予測ではありません。
まとめ
- 瀬川真帆選手は、背番号23の女子ホッケー日本代表MF
- 5歳で突発性ネフローゼ症候群を発症し、小学校低学年ごろまで療養を経験
- 岩手町で小学3年からホッケーを始め、沼宮内高校でインターハイ優勝
- リオ五輪代表落選後の2017年にスペインへ渡り、技術と判断力を磨いた
- 2018年アジア大会優勝、東京2020五輪出場を経験
- アジア大会2026では、優勝とロサンゼルス五輪出場権を目指す
瀬川選手の歩みは、病気を経験した人なら必ず成功できる、という単純な物語ではありません。本人が選択を重ね、挫折のたびに環境や向き合い方を変えてきたところに強さがあります。試合では華やかなドリブルだけでなく、攻撃から守備へ走り戻る姿にも注目です。






