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『VIVANT』現在のドラムの名前の由来となお残る3つの謎:全4話ネタバレ考察

※この記事は『ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―』全4話の重大なネタバレを含みます。

U-NEXTで独占配信された『ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―』では、『VIVANT』本編で多くを語らなかったドラムの少年時代が描かれました。

筆者はU-NEXTを契約し、Episode1からEpisode4まで全話を実際に視聴しました。そこで分かったのは、ドラムという名前の由来だけではありません。家族との関係、現在の献身的な性格につながる「信頼」と「誇り」、そしてジャミーンとの意外な場面も描かれています。

ただし、先に大切な点をお伝えすると、現在のドラムが少年時代のマディだとは作中でははっきりと描かれてはいません。かなり強く示唆されているものの、二人の入れ替わりや名前を継いだ経緯は、最後まで空白のままです。

ややこしい話になりますので以下をよく読んでいただけたら幸甚です。

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『VIVANT』ドラムの過去で分かったことを先に整理

▼マディ(ひだり長髪)とドラム(みぎ短髪):マディはドラムの名を継承する

疑問全4話で確認できたこと
少年時代のドラムとマディ短髪の少年がドラム、長髪の少年がマディ。母アミーラの再婚で義兄弟になった
ドラムという名前の由来父ダビドを銃弾から守ったドラム缶に由来する
現在のドラムの正体マディである可能性が強く示唆されるが、明言はない
話さなくなった理由少年時代は肉声で話すが、成人後に話さない理由は明かされない
野崎のエージェントになった経緯明かされない
ジャミーンとの関係第4話ラストで現在の日本で親しく過ごす姿が描かれる

ここで混同しやすいのが、名前の由来です。最終話で分かるのは、まず少年ドラムがなぜ「ドラム」と名付けられたかという理由です。現在のドラムがマディだとすれば、「なぜマディがその名を継いだのか」は別の謎として残っています。

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『ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―』全4話ネタバレ

Episode1:マディとドラムが義兄弟になる

▼ダビド役の大谷亮平さん

少年マディ(主人公、のちにドラムの名を引き継ぐ)は、母アミーラの再婚によってバルカ共和国のクレバノフ家で暮らし始めます。新しい父はダビド、その息子が少年ドラムです。

ところがドラムは、両親の前では行儀よく振る舞いながら、マディと二人になると距離を置きます。家の中でも学校でも、マディは簡単には受け入れてもらえません。

その背景にあるのがクレバノフ家の後継者争いです。ドラムは優秀なシャルハン(ザウルの息子 演:渡辺銀次さん(ドンデコルテ))と比べられ、強い劣等感を抱えていました。大人たちの争いが、子ども同士の関係にまで影を落としていたのです。

Episode2:マディの知恵でドラムが成績1位へ

マディは、名門オルダ中学校への推薦を目指すドラムを助けようとします。しかし、その方法はカンニングでした。頭の回転が速いマディは巧妙な仕掛けを考え、ドラムの成績を学年1位まで押し上げます。

もちろん、不正は褒められるものではありません。それでもこの回で重要なのは、マディが自分の利益ではなく、孤立するドラムのために力を使ったことです。ドラムも少しずつ、マディを厄介な同居人ではなく、自分を信じてくれる存在として見るようになります。

Episode3:「信頼」と「誇り」がドラムを変える

マディは、ドラムが本当は誰より努力していることを見抜いていました。その言葉を受けたドラムは、二人の間に引いていた境界を取り払います。

物語では、黄色い帯が「信頼」、青い帯が「誇り」を象徴するように使われます。父ダビドから青い帯を贈られたドラムは喜び切れません。成績の裏に不正があることを、自分自身が分かっていたからでしょう。

つまりドラムが苦しんでいたのは、シャルハンに勝てないことだけではありません。父に認められたい気持ちと、偽りの結果では誇れないという良心の間で揺れていたのです。

Episode4:ドラム缶に込められた名前の意味

最終試験でマディは再びドラムを助けようとしますが、ドラムは途中から自分の力で問題に向き合います。そして二人は不正を両親へ告白しました。

ここで明かされるのが「ドラム」という名前の直接の由来です。若いころのダビド(ドラムの実父)は、内戦下の危険地域で敵に追われ、ドラム缶の陰に隠れたことで銃弾から守られました。その経験から息子に、強くたくましく、弱い人を守れる人になってほしいという願いを込めたのです。

少年ドラムは、自分にとってのドラム缶はマディ(現在のドラム)だと感じるようになります。最初は拒絶していた相手が、いつの間にか自分を支え、守ってくれる存在になっていました。二人はいつか一緒に世界を見て回ろうと約束します。

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現在のドラムはマディなのか?

全4話を見た結論は、現在のドラム=マディは少年ドラムの名を受け継いだと考えられますがはっきりと描かれてはいません。

少年時代にはドラムとマディという二人が別々に存在します。それでも現在の場面でジャミーンは、大人のドラムへ「2人は一緒に旅をしたの?」「なんでマディはドラムになったの?」と核心を突く質問をします。大人のドラムは核心に答えず、「これで僕の話はおしまいよ」と微笑むだけで、改名の理由や時期、そして兄である少年ドラムが現在どうしているのかについては一切語らず、話を切り上げ再び野崎からの指令を受けて旅立っていきます。

もし大人のドラムが、生まれたときからその名を持つ少年ドラム本人なら、この質問をあえて避ける必要は薄くなります。作品公式も配信前に、二人の少年が「どのように現在のドラムにつながるのか」と案内していました。こうした演出から、現在のドラムはマディであり、何らかの事情で義兄の名を受け継いだと考えるのが自然です。

ただし、これは映像から読み取れる考察です。少年ドラムに何が起きたのか、マディがいつ名前を変えたのかは描かれていません。死亡した、身代わりになったといった展開まで断定する根拠もありません。

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ジャミーンと携帯音声の登場が本編をつなぐ

最終話は少年時代だけで終わらず、現在の日本へ移ります。神田明神を訪れていたのは大人のドラムとジャミーン。ジャミーンはスマートフォンの音声を使い、ドラムの昔話を聞いていました。

ジャミーンの携帯音声を担当するのは大谷育江さんです。大谷育江さんはこの最終話で先に登場し、その後『VIVANT』本編第17話にも同じ役割で出演しました。

ただし、この場面だけで「ドラムとジャミーンは第1シーズン以前から親しかった」とまでは断定できません。現在場面の正確な時期が明示されていないためです。確認できるのは、少なくとも第2シーズンへつながる時点で、二人が安心して昔話を交わせる関係にあることです。

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過去編を見ても残った3つの謎

マディがドラムの名を継いだ理由

名前の象徴は丁寧に描かれましたが、改名の瞬間はありません。義兄との約束や「守る人」という意味を継いだ可能性はありますが、現段階では推測です。

「二人で世界を旅する」という約束があったにもかかわらず、現在ドラムを名乗るマディが一人で野崎の任務に同行し世界中を旅している点も気にかかります。別の視点(義兄ドラムや父ダビドの立場)から想像すると、もしも義兄ドラムが病気や怪我、あるいは何らかの事情で旅に出られなくなってしまったのだとすれば、マディは「兄の分の想いも背負って二人分を生きる」という決意の表れとして、義兄ドラムの名を名乗っているのかもしれません。

ドラムが肉声で話さなくなった理由

少年時代の二人は普通に肉声で会話しています。それだけに、現在のドラムが林原めぐみさんのスマホ音声を使う理由は、むしろ謎が深まりました。病気、けが、心的要因、本人の選択のどれも公式には確定していません。

野崎のエージェントになった経緯

現在のドラムが「信頼」と「誇り」を重んじる原点は見えてきました。しかし、野崎守といつ出会い、なぜ命を懸けるほど信頼するようになったのかは描かれていません。

そのため、今回の全4話は「野崎への忠誠心をすべて説明した物語」というより、ドラムが人を信じ、守ることを大切にするようになった原点(ORIGIN)を示した物語と捉えるのが正確です。

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まとめ

  • 少年時代には、ドラムとマディという二人の義兄弟がいた
  • 「ドラム」の名は、父ダビドを守ったドラム缶に由来する
  • 現在のドラムがマディである(ほぼ確定)が、作中では明言されていない
  • 黄色い帯の「信頼」と青い帯の「誇り」が、現在の人格につながる重要なテーマ
  • 最終話にはジャミーンと、大谷育江さんが担当する携帯音声が登場する
  • 話さなくなった理由や、野崎のエージェントになった経緯は未回収のまま

『ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―』は、すべての謎に答える作品ではありませんでした。むしろ、少年ドラムとマディのどちらが現在へつながるのかを最後までぼかしたことで、本編のドラムを見る目を変える前日譚になっています。

笑顔の奥にある「信頼」と「誇り」、そして誰かを守ろうとする覚悟。全4話を見たあとでは、野崎や仲間のために迷わず動くドラムの姿が、以前より重く感じられます。

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参考資料

ムービー杉本|運営者

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