『VIVANT』で、スキンヘッド姿と強烈な存在感が印象に残る周浩然。演じるリンリンさんには、会社員として働きながら俳優活動を続けているという、画面からは想像しにくい一面があります。
出演のきっかけも、仕事で訪れていた仙台で受けた連絡でした。その後オーディションを経て役をつかみ、体格や髪形を変えながら周浩然を作り上げていったといいます。
今回はTBS公式インタビューをもとに、出演が決まるまでの経緯と役作りを整理します。見た目の怖さだけではなく、リンリンさんが周をどのような「組織の一員」として捉えたのかにも注目してみましょう。
※第2シーズンの周浩然の役柄に触れます。取材は第21話放送前のもので、その後の展開や結末の解説は扱いません。
『VIVANT』リンリンは会社員と俳優を両立している

リンリンさんは、TBSの周浩然役についての公式インタビューで、会社員として働きながら俳優を続けていると説明しています。公式記事では、中国でも俳優として活動していることが紹介されています。
つまり、会社員の仕事と並行して、演技の活動も続けてきた人なのです。「会社員」という言葉から、演技経験のない人が突然ドラマに出たと想像すると、実際の経緯とはずれてしまいます。
一方、勤務先や詳しい職種、撮影期間中の仕事の調整方法は、今回確認した資料では分かりません。この記事でお伝えできるのは、本人が取材時点で明かした兼業の事実と、出演・役作りの具体的な過程です。
会社での顔と、物語の中での顔。その落差に驚かされますが、周浩然の怖さを知る手掛かりは、普段の職業以上に、役を引き受けてからの準備にあります。
リンリンの『VIVANT』出演はどう決まった?

仙台で仕事中に連絡を受け、オーディションへ
本人によると、仕事で仙台にいた際、株式会社LANTERNの担当者から連絡がありました。その後、同社を通じてオーディションの案内を受け、出演が決まったそうです。
流れを整理すると、仕事中の連絡→オーディションの案内→選考を経て出演決定となります。声がかかった時点で役が確約されていた、という話ではありません。
LANTERNは、今回の出演につながる窓口として本人が名前を挙げた会社です。この説明だけで、リンリンさんの所属事務所だとは断定できません。
「両立の秘訣」よりも、確認できる出演への道筋に注目
会社員と俳優の両立を聞くと、どのように撮影日程を確保したのかも気になります。ただ、休職や有給休暇などの具体的な方法は、今回の資料では示されていません。
そのため、この出演を「誰でも同じ方法で両立できる」という働き方の例に広げるより、俳優活動を続ける中で出演の機会を得て、選考に挑んだ経緯として読むのが適切でしょう。会社員という肩書だけでは見えない、俳優としての歩みがあったことに目を向けたいところです。
周浩然の体格とスキンヘッドは役作りで変わった
外見の準備について、リンリンさんは撮影までの約2週間で体重を約6キロ増やしたと語っています。また、スキンヘッドへの変更にも応じたと説明しています。いずれも本人が振り返った役作りの体験です。
画面で最初に目を引く体格や髪形にも、役に向けた準備があったわけです。周の見た目を、そのままリンリンさん本人の日常の姿や性格に重ねることはできません。
ここからは本記事の考察です。人物が多く登場するドラマでは、視聴者が一目で誰なのか分かる外見は、物語を追う助けにもなります。周の場合も、まず姿を覚え、その後に行動や立場を知る、という順番で印象が深まった視聴者がいるのではないでしょうか。
ただし、外見だけなら「怖そうな人物」という印象にとどまります。周をどう動かすかという内面の準備を知ると、役作りのもう一つの側面が見えてきます。
リンリンが考えた周浩然の内面は「忠誠と野心」

組織のために動く人物として演じた
リンリンさんは、周を組織に忠実でありながら野心もある人物として捉え、単純な悪人にしないよう演じたと説明しています。これは本人が語った役への解釈です。
ここからは、その解釈を踏まえた考察です。周を見る際に「どれほど怖いか」だけでなく、誰のために行動し、その行動で何を得ようとしているのかを考えると、人物の見え方が変わります。
組織の命令を実行することと、自分の評価や地位を高めようとすることは、必ずしも反対ではありません。成果を上げることが組織への貢献にも自分の利益にもなるなら、忠誠と野心は同じ行動の中に共存できます。
そう考えると、周の怖さは、衝動だけで動く相手とは異なります。自分の側の理屈を持って任務を進める相手だからこそ、別班側の事情を訴えても届きにくい。そのような冷たさを読み取る余地があるでしょう。
俳優の人物解釈は、今後の裏切りを確定する情報ではない
ただし、野心を意識して演じたという話から、周の正式な階級や、今後の反乱・裏切りまで分かるわけではありません。役を演じるための内面の組み立てと、物語で確定した出来事は別です。
また、組織人としての論理を考えることは、その行動を肯定することとも違います。敵役が自分では筋が通っていると考えていても、別班側から見れば脅威であることに変わりはありません。
この視点で見返すなら、注目したいのは、上の立場の相手に接するときと、相手を追い詰めるときで、周の態度がどう見えるかです。一つの表情だけで本心を決め付けず、誰と向き合っている場面なのかを意識すると、強烈な外見の奥にある人物像を考えやすくなります。
まとめ
▼『VIVANT』でスキンヘッド姿の周浩然を演じたリンリンさん、撮影が終わって髪もヒゲも伸ばした近況シーン。

『VIVANT』周浩然役のリンリンさんは、取材時点で会社員として働きながら俳優活動を続けていると明かしています。仕事で仙台にいたときの連絡をきっかけに、オーディションを経て出演が決まりました。
役作りでは体格や髪形を変える一方、周を組織への忠誠と野心がある人物として捉えていました。外見で印象を残し、内面の考え方で行動に意味を持たせる。この二つから眺めると、周浩然の存在感をより立体的に楽しめそうです。
会社員という意外な一面を入り口に、画面の中の周と、役を作るリンリンさんをそれぞれ知る。今回の撮影談は、そんな見方を与えてくれます。
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参考資料
- TBS公式|周浩然役・リンリンさんが語る「シンシー」の舞台裏(第21話放送前の取材記事。正確な公開日時は未確認)
- TBS公式『VIVANT』登場人物(周浩然/リンリンさんの配役を確認)



















