※以下、2026年9月6日放送の『VIVANT』第17話と、9月13日放送予定の第18話に関する内容を含みます。
『VIVANT』第17話で、劉銘軒(リュウ・ミンシュエン)が野崎守へ話しかけながら、自分の胸元をゆっくり3回叩く場面がありました。
ただの身ぶりにしては強調され、「手話で大丈夫と伝えた?」「リュウは本当は野崎の味方?」と気になった方も多いでしょう。さらに直前には、野崎がドラムの食事を「10人前」と指定し、リュウは「10日で戻る」と返しています。
先に結論をいうと、胸元3回を正式な手話と断定できる情報はありません。ただし場面全体を見ると、リュウが監視下で野崎だけに「分かった」「今は動くな」と伝えた合図だった可能性はあります。ただし、日本側へ寝返った証拠ではなく、野崎を試す罠という反対の見方も残ります。
シンシーへの潜入が発覚した野崎とドラムは、リュウによって監房へ入れられました。野崎は、空腹のドラムに何か食べさせるよう求め、好物は米と餅、量は「10人前」だと強調します。
リュウは要求を受け入れた後、胸元を3回叩きながら、片づける仕事のため長春へ戻り、10日で帰ってくると告げました。
リュウが去った直後、野崎は背後の監視カメラを確認するようなしぐさを見せ、ドラムへ声をかけています。胸の動きだけでなく、数字の「10」とカメラを意識した野崎の反応まで続いているため、何らかの非言語メッセージを疑いたくなる構成です。
| 場面の手掛かり | 考えられる意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| 胸元をゆっくり3回叩く | 了解、安心しろ、待てという合図 | 公式説明はない |
| 野崎の「10人前」 | 数字を使った呼びかけ | 単にドラムの大食いを表した可能性もある |
| リュウの「10日で戻る」 | 「10」を返し、期限や猶予を伝えた | 本当に出張期間を説明しただけかもしれない |
| 野崎が監視カメラを確認 | 声に出せない合図を理解した | 監視状況を確認しただけとも読める |
視聴者の間では、「大丈夫」という手話に似ているという見方が出ています。手話学習資料では、「大丈夫」は湾曲させた右手の指先を左胸から右胸へ当てる動きとして紹介されています。
胸に手を当てる点は似ていますが、リュウの動作が手の形、左右の移動、回数まで同じだったとは確認できません。したがって、正式な手話で「大丈夫」と伝えたと断定するのは早いでしょう。
一方、ドラマ内の秘密の合図は、辞書どおりの手話である必要はありません。5年前に野崎の下で活動したリュウなら、2人だけが理解できる身ぶりや、訓練中に使った確認動作を持っていても不自然ではありません。
胸元3回を単独で考えるより、「10人前」と「10日」を続けて見るほうが意味が通ります。
野崎はドラムの食事を求めるだけなら、「たくさん食わせろ」でも用は足ります。それをあえて10人前と数字で示し、リュウも10日という同じ数字を返しました。偶然やドラムの大食いを利用した笑いとも考えられますが、諜報員同士の会話としては表向きの話に数字を忍ばせた応答にも見えます。
もしリュウが野崎へ個人的に手を貸すなら、「自分は10日間戻らない」という言葉は、監房から逃げるための時間を知らせたことになります。胸元の動作は「意図を理解した」「その間に動け」という補助合図だったのかもしれません。
ただし、10日という期間が長すぎるのも気になります。リュウが不在でも警備や監視は続くはずで、これだけで脱出できるわけではありません。食事の中に道具や情報を紛れ込ませる、警備を一時的に緩めるなど、次の行動が伴って初めて味方説が強まります。
リュウが去った後、野崎はドラムに「まったくお前ってやつは」と声をかけました。表面上は、大量の食事を必要とするドラムへのあきれた言葉です。
しかし、野崎がリュウの返答を理解した直後と考えれば、監視者には雑談に聞こえる言葉で、ドラムへ「合図は通じた」と知らせた可能性もあります。ここは複数の意味を重ねたセリフと見る余地があります。
注意したいのは、リュウが第17話までに野崎のπ暗号を見破り、別班員の移送につながる行動を取り、ドラムを利用して野崎を追い詰めていることです。最初から日本側に忠実な二重スパイだったという説明には無理があります。
ただ、リュウの行動原理はシンシーへの忠誠だけではありません。5年前から野崎への強い愛情と執着を抱き、再会後も野崎の心を自分へ向けようとしています。
そのため起こり得るのは、「日本の味方になる」ことではなく、シンシーの人間でありながら野崎を死なせないために一度だけ規則を破る展開です。胸元3回が合図なら、この複雑な立場を示す伏線としてよく合います。
もう一つ忘れてはいけないのが、リュウが野崎を試している可能性です。あえて「10日間いない」と伝え、野崎が脱出を試みるか、外部と連絡を取るかを監視すれば、残る協力者まであぶり出せます。
胸を叩く動作も、安心させる合図に見せた心理戦だったとすれば説明できます。リュウは野崎の考え方をよく知っているため、野崎が「助ける気がある」と受け取るところまで計算していてもおかしくありません。
第18話で警備が不自然に緩む、食事に何かが仕込まれる、リュウが野崎をかばうなら味方寄りの合図説が強まります。反対に、脱出を待ち構えている人物が現れれば、胸元3回は罠だった可能性が高まるでしょう。
リュウが胸元を3回叩いた意味は、2026年9月10日時点で公式には説明されていません。「大丈夫」の手話に似た部分はあるものの、正式な手話と断定できるほど動きの一致は確認できません。
場面全体から最も自然に読めるのは、野崎の「10人前」にリュウが「10日」で応じ、監視下で「分かった」「今は待て」と返した秘密の合図という説です。10日間の不在が、野崎とドラムに与えた脱出の猶予だった可能性もあります。
ただし、リュウが日本側へ完全に寝返ったとは限りません。野崎だけを救おうとする個人的な行動なのか、協力者をあぶり出す罠なのか。第18話では、10日という期限、ドラムに届く食事、監房の警備、リュウが戻った後の選択が答え合わせになります。