前章「第四章 策士たちの誤算」では、宿敵・金融庁検査官・黒崎駿一の執念で、銀行にとって屈辱の業務改善命令を甘んじて受けることになった東京中央銀行。そして東京中央銀行役員会では、内藤と半沢がまとめた債権放棄拒否の稟議書は、紀本の自らの職をかけた捨て身の戦法で却下された。紀本が何が何でも「帝国航空再生タスクフォース」に肩入れする理由は及原と紀本との意外な関係にあった。及原は紀本の弱みを握っていたのであった。かくして、銀行の債権放棄コンセンサスをとるべく合同報告会が幕を切った。誰もが銀行団は債権放棄で一致すると思っていたが、東京中央銀行の債権放棄拒絶、続いて最大の債権保有銀行である開発投資銀行の債権放棄見送りで銀行側の逆転勝利で終わった。
本章「第五章 検査部と不可解な融資」では、半沢の部下・田島が東京中央銀行前身時代の不可解な融資を見つけたところから始まります。 箕部、紀本、東京中央銀行との闇の関係とは? そして本章のキーマンである富岡が登場します。 富岡と中野渡頭取との意外な関係とは? さらにあの黒崎の名前が浮上! いよいよクライマックスに向かって、銀行の深い闇に踏み込む半沢の活躍が描かれます。
【銀翼のイカロス 第五章 検査部と不可解な融資】(池井戸潤著作、ドラマ半沢直樹2020原作)のネタバレ、中野渡の特命係登場! どうぞ最後までお楽しみください!
▼ドラマ半沢直樹2020の後半の原作「銀翼のイカロス」の全体のあらすじはこちら!
目次
【銀翼のイカロス 第五章 検査部と不可解な融資】 完全ネタバレ! 忙しい人でも5分でわかるようにまとめてみた!
前作【ロスジェネの逆襲】で「東京中央銀行」の戦略ミスを見破った半沢直樹は、出向先の「東京セントラル証券」から古巣の「東京中央銀行」へ返り咲いた。しかしまたしても半沢の前に現れる難敵たち!
新たな相手は巨大権力!最大にして最強の敵にどう立ち向かっていくのか、半沢直樹!
▼これまでの記事はこちら! まだ未読の方はぜひ読んでください。
▼「銀翼のイカロス 第五章 検査部と不可解な融資」のネタバレはここから!
※あらすじ・ネタバレの説明は、あくまで原作を「主」としてます。しかし、テレビドラマの進行により、必要に応じて内容を追記・修正します。
ネタバレその1 「紀本が帝国航空再生タスクフォースの言いなりになる理由はここにあるのか?」
正道と基本、反骨のバンカー・半沢直樹(はんざわなおき:堺 雅人)は、営業第二部調査役の田島春(たじましゅん:入江甚儀)が見つけた不可解な融資を探る。その融資とは、旧東京第一銀行(東京中央銀行の前身)から箕部啓治(みのべけいじ:柄本明)「当行親密先」への個人融資であった。
※「当行親密先」とは特に重要な顧客のこと。
その額、なんと20億!
すでに融資は回収済みであったが、一般的な個人向け住宅ローン融資であるものの、7年間の元金返済据え置きという普通では考えられえない好条件が仕込まれていた。しかも20億の担保設定が、5年間ものあいだ無担保状態。こんなありえない好条件は銀行としては許されない好待遇である。しかも保管されるべき稟議書がどこにもないという異常も発覚した。しかも当時の審査部長は紀本平八(きもとへいはち:段田安則)現常務!
これ以外にも、ルール無視の異常な融資の乱発は旧東京第一銀行(東京中央銀行の前身)の負の遺産であった。
これこそが紀本が帝国航空再生タスクフォースのいいなりになる理由にほかならないのではないか?
そして、当時調査役として箕部への融資を担当してた灰谷英介へ訪ねた半沢であったが、知らぬ存ぜぬで当時を熟知する灰谷からは何も聞き出せない半沢であった。
▼どこまで汚いのか箕部啓治(みのべけいじ:柄本明) ▼
ドラマ『半沢直樹』の進政党幹事長、箕部啓治役の柄本明さん。悪人面で話題です#半沢直樹 pic.twitter.com/qeDDpE7IPB
— おばたのお兄さん (@hinode_obt) August 24, 2020
紀本が「帝国航空再生タスクフォース」のいいなりになる理由は、銀行スキャンダルを握られているに他ならないのか!?
ネタバレその2 「重要人物・富岡義則の登場!!」
次に半沢と田島が訪れたのは検査部部長代理・富岡義則(とみおかよしのり)であった。半沢は富岡に対し「トミさん」と親し気な名前で呼ぶ。それもそのはず、富岡は半沢の新入社員のときの会社の先生であった。
7年返済据え置き、5年後担保設定、という異常な箕部の融資を富岡に尋ねる半沢と田島。富岡から出た言葉は、マンションの借金ではなく、別の件で金を使ったのではないかという疑惑である。そうであれば、銀行にとって致命的なコンプライアンス違反になる。が、その前に検査部でチェックされるはずだ。それがなぜそうならなかったのか?
「帝国航空がらみ」「箕部」「紀本」のキーワードを聞くと富岡は、事の重大さを感じたのか、半沢に後で連絡すると告げる。
◆頭取・中野渡にも通じる重要人物・富岡義則の登場!! (by ムービー杉本)
▼ドラマでは大和田暁(香川照之)が大活躍!原作では登場しません。
最強の悪役、大和田暁!!
こんなにクセのある役を自然にできんの香川さんだけです!
この顔!!!!!#半沢直樹 #大和田常務 pic.twitter.com/41olaBRrbl— MOX,ドラマ感想 (@mox30021966) July 12, 2020
頭取・中野渡にも通じる重要人物・富岡義則の登場!
ネタバレその3 「半沢がなぞかけをする、警察にあって銀行にないものとは?」
新橋ガード下の居酒屋。半沢・田島とそこにいたのは富岡であった。富岡の調査に要ると、箕部への融資の経緯は、当時の旧東京第一銀行の審査部灰谷が稟議書作成、当時の紀本が承認した。しかしこの融資の検査は一度きり、担保設定の指摘もなにもなく、検査対象にならなかった、しかも担保は設定済という虚偽の報告がなされていたという奇々怪々異常な融資案件であった。
半沢は富岡にカマをかける。以前は現頭取である中野渡と働いていた時期があった。不思議なことに富岡だけは検査部部長代理を7年間も在籍している特別な存在。それには理由があっって、実体は旧東京第一銀行の不正を暴くべく、清濁併せ呑む百戦錬磨バンカー・頭取・中野渡謙(なかのわたりけん:北大路欣也)じきじきの特命係なのではないのかと!?
不正な融資を乱発してきた旧東京第一銀行(旧T、Tは東京第一銀行を意味)の闇を富岡が暴くという特命係的存在!!
▼半沢のよき部下:営業第二部調査役の田島春(たじましゅん:入江甚儀)▼
入江甚儀くん… pic.twitter.com/8xruw4gPqi
— AO (@AoZZco) August 23, 2020
☆半沢がなぞかけします。「警察にあって、銀行にないものは?」
↓
↓
答え
↓
↓
「時効」
つまり、銀行員に時効はない、15年前の融資であろうとも徹底的にあぶりだすと吠える半沢であった。
ネタバレその4「半沢と渡真利は少なくとも週2回はいっしょに飲んでいると思う!」
新橋の烏森神社近くのバー。いつものように半沢と融資部企画グループ次長の渡真利忍(とまりしのぶ:及川光博)は飲んでいた。
重大なコンプライアンス違反を連発してきた旧東京第一銀行の不正乱脈融資のひとつ、紀本と箕部の暗部を暴く半沢に仮説があった。
箕部への融資20億円は、箕部のマンションとは別の使途である政治資金に使うための闇口座へ振り込まれた可能性があると!
次々に徐々に、箕部と紀本の闇の真相に迫っていく半沢であった!
▼同期で親友で飲み友達の融資部企画グループ次長の渡真利忍(とまりしのぶ:及川光博)▼
及川光博、『半沢直樹』共演陣は「“顔芸”というより“顔プロレス”」(クランクイン!) https://t.co/wLkswuyvxa
— あい💚 (@df_lee2) August 23, 2020
ネタバレその5「20億の振込先は、かつてあの男が名指しで指摘していた!」
赤坂の中華料理店の個室。会社のために命を絶った元副頭取・牧野治(まきのおさむ)の遺志を語り続ける「棺の会」。そこで、紀本から灰谷は箕部と紀本をつなぐ書類の保管の確認を厳命される。
東京中央銀行書庫センター(東新宿)。紀本から激しく命令を受けた灰谷は、保管書類の山の中にいた。書類の存在を確認した灰谷は安堵してビルを後にした。しかし、すでにそこには富岡の一派が灰谷の動向を逐一把握していた。
東京中央銀行。富岡から半沢は書庫がある地下3階に呼び出される。さらに地下4階へと深部へ向かう富岡と半沢。ただでさえ複雑な構造の地下室に隠し部屋があった。トップシークレットのなかのトップシークレット情報のある隠し部屋、その存在を知るのは銀行内でたった4人、いまや、そこにいる半沢を加えて5人!
富岡一派は、灰谷の動向から箕部関係の書類を探り当て、東新宿にある東京中央銀行書庫センターから、この隠し部屋へ移したというわけだ。
合計13個の書類は旧東京第一銀行の不正乱脈融資である、反社会勢力への融資、迂回融資、会社役員から愛人への手切れ金、株インサイダー取引、そして政治家への融資、、、表に出ればメガバンクである東京中央銀行が吹き飛ぶスキャンダルな実態がここに凝縮されていた。
そして、そこに箕部融資20億の振込先コピーがあった。書かれてあったのは「舞橋ステート」。ここへ20億は振り込まれたのだ。
しかしここで半沢は思い起こす。たしか金融庁検査官・黒崎駿一(くろさきしゅんいち:片岡愛之助)がヒアリングで出した帝国航空への融資先の関連企業のその先の名前が「舞橋ステート」であったのだ!
なぜわざわざ、銀行に恨みを持つ、あの蛇のような執念の持ち主・黒崎が「舞橋ステート」の名をあげたのか?
金融庁ヒアリングは進政党によって要求されたものであり、金融庁にとっては面子を潰されたわけである。その仕返しに、金融庁検査官・黒崎駿一(くろさきしゅんいち:片岡愛之助)が進政党への腹いせに「舞橋ステート」の名をあげたことも考えられた。
あの黒崎の名前がここにきて浮上してくるとは予想だにできない半沢。
急きょ真相究明「舞橋ステート」調査のため羽田から舞橋へ飛び立つ半沢であった!
▼意外なところで出てきた名前は黒崎であった!▼
私は黒崎さんに逢えて明日からの仕事ファイト・まん・まんで行けそうです!#半沢直樹 #黒崎駿一 pic.twitter.com/cqy544H4mr
— 大将 (@GarnetcrowDoa) August 23, 2020
真相に徐々に迫っていく半沢!
次回、「第六章 隠蔽ゲーム」そして最終章「終章 信用の砦」をお楽しみに!!!
ドラマ『半沢直樹』キャスト・相関図
ドラマでは原作に出てこない、香川照之(大和田暁)、賀来賢人、尾上松也が引き続き出演。
原作ではドラマに出てこない内藤寛(吉田鋼太郎)や近藤直弼(滝藤賢一)が登場。
▼ドラマ『半沢直樹』キャスト・相関図
相関図が新章verになってたけど、賀来賢人まだ出るっぽいな。
伊佐山さんはやっぱりいなかった・・。#半沢直樹 pic.twitter.com/yZJEdy4CCi— ☆ (@joy4123star) August 17, 2020
半沢直樹相関図
いちおうのっけとこう pic.twitter.com/XtRXwg4wht— ぼっちお (@botchio1) August 18, 2020
⇒『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』ネタバレ(あらすじ)・登場人物
まとめ:【銀翼のイカロス第五章 検査部と不可解な融資】(池井戸潤著作、ドラマ半沢直樹2020原作)の原作ネタバレ
▼『半沢直樹』8/30(日) 第7話 最恐の敵 ▼
▼『半沢直樹』8/23(日) 第6話 牙をむく国家権力 半沢、敗北宣言!? ▼
▼『半沢直樹』8/16(日) 第5話 国家権力と戦え! 巨大航空会社を救え!▼
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半沢直樹
TBSドラマ
2020年7月19日 開始
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【銀翼のイカロス 第五章 検査部と不可解な融資】(池井戸潤著作、ドラマ半沢直樹2020原作)のネタバレについて詳しく解説しました、いかがでしたか?
▼2020年版ドラマ「半沢直樹」後半の原作「銀翼のイカロス」(池井戸潤)の各章のタイトルはこちらとなります。
第一章 霞が関の刺客
第二章 女帝の流儀
第三章 金融庁の嫌われ者
第四章 策士たちの誤算
第五章 検査部と不可解な融資 ⇔ 本記事でネタバレ
第六章 隠蔽ゲーム
終 章 信用の砦
次は「第六章 隠蔽ゲーム」です! お楽しみに!
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▼【銀翼のイカロス 終章 信用の砦】結末のネタバレ(あらすじ)
▼【ロスジェネの逆襲 第一・二・三章】ネタバレ(あらすじ)・登場人物
▼【ロスジェネの逆襲 第四章】ネタバレ(あらすじ)・登場人物
▼【ロスジェネの逆襲 第五章】ネタバレ(あらすじ)・登場人物
▼【ロスジェネの逆襲 第六章】ネタバレ(あらすじ)・登場人物
▼【ロスジェネの逆襲 第七章】ネタバレ(あらすじ)・登場人物
▼【ロスジェネの逆襲 第八章】ネタバレ(あらすじ)・登場人物
▼【ロスジェネの逆襲 第九章】ネタバレ(あらすじ)・登場人物
東京中央銀行頭取・中野渡じきじきの命令で経営再建中の帝国航空を任された半沢直樹は、500 億円の債権放棄を求める「帝国航空再生タスクフォース」と激突する。
最大・最強の敵に半沢はどう勝利をつかむのか!?