山本有真(やまもと・ゆま)選手は、愛知県豊田市出身で、積水化学女子陸上競技部に所属する長距離ランナーです。
名城大学では全日本大学女子駅伝と富士山女子駅伝の連覇に貢献。卒業後は2023年アジア選手権5000m金メダル、パリ五輪出場を経て、2026年の日本選手権で初優勝し、初めて15分の壁を破りました。
地元・愛知で育ち、愛知の大学で力を伸ばし、愛知で自己ベストを出して代表切符を獲得した山本選手。どのような道を歩んできたのか、プロフィールと経歴、アジア大会2026の最新日程、女子5000mの見どころを整理します。
山本有真は何者?プロフィールを紹介
| 名前 | 山本有真(やまもと・ゆま) |
|---|---|
| 生年月日 | 2000年5月1日(26歳) |
| 出身地 | 愛知県豊田市 |
| 所属 | 積水化学女子陸上競技部 |
| 出身校 | 豊田市立前林中学校→光ケ丘女子高等学校→名城大学 |
| 専門種目 | 5000mを中心とする中長距離 |
| 5000m自己ベスト | 14分59秒89(2026年6月12日) |
| 主な代表歴 | 2023年・2025年世界選手権、2024年パリ五輪、2023年・2026年アジア大会 |
日本陸上競技連盟の選手プロフィールによると、山本選手は2000年5月1日生まれで、所属は積水化学。5000mの2026年年次ベストは14分59秒89です。
愛知県のスポーツ情報ポータルサイトによると、中学から陸上を始め、光ケ丘女子高では800mで全国大会を経験しました。高校卒業後も県外へ出ず、名城大学へ進んだことが、その後の飛躍につながります。
名城大学で駅伝黄金期の主力へ
山本有真(やまもと・ゆま)選手が名城大学へ入学したのは2019年です。1年目から駅伝メンバーに入り、全日本大学女子駅伝と全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)で区間賞を獲得。両大会の優勝に貢献しました。
名城大学は、山本選手の在学した4年間に全日本大学女子駅伝と富士山女子駅伝をいずれも4連覇。山本選手は在学中の両大会すべてに出場し、チームの勝利を支えました。
個人種目でも着実に成長します。2019年の日本インカレ1500mで3位、2021年は同種目2位。最終学年の2022年には日本インカレ5000mで優勝し、国体5000mも大会新記録で制しました。
駅伝で求められる「区間を任される責任」と、トラックで順位を競る力。その両方を大学4年間で磨いたことが、実業団と国際大会での強さの土台になったといえるでしょう。
積水化学1年目でアジア女王と世界選手権代表に
大学卒業後の2023年、山本選手は積水化学女子陸上競技部へ入りました。実業団1年目から国際舞台へ進み、アジア選手権の女子5000mで金メダル。ブダペスト世界選手権にも出場しました。
同年の杭州アジア大会では15分30秒08で4位。メダルにはあと一歩届きませんでしたが、アジアのトップ層と争う位置にいることを示しました。クイーンズ駅伝では区間賞を獲得し、積水化学の優勝にも貢献しています。
2024年にはアジア室内選手権3000mを制し、日本選手権5000mで2位。初めてオリンピック日本代表に選ばれました。
パリ五輪と東京世界陸上で味わった予選敗退
2024年8月、山本選手はパリ五輪の女子5000m予選に出場しました。JOCの大会記録では、最終成績は予選敗退となっています。
それでも、五輪後のクイーンズ駅伝では区間新記録を樹立。2025年4月の金栗記念で5000mを15分12秒97まで短縮し、同年のアジア選手権では銅メダルを獲得しました。
一方、2025年の東京世界選手権も予選突破はなりませんでした。世界大会で結果を残せない時期を経験しながらも、競技を止めず、翌年に大きな自己記録更新を果たした点に山本選手の粘り強さがあります。
2026年日本選手権で初優勝!14分59秒89の自己ベスト
転機は2026年6月12日、パロマ瑞穂スタジアムで行われた日本選手権女子5000mでした。
山本選手は、先行していた田中希実選手を残り150mから猛追。最後の直線で逆転し、14分59秒89の自己ベストで日本選手権初優勝を果たしました。この結果で、愛知・名古屋アジア大会の日本代表にも内定しています。
従来の自己ベスト15分12秒97を約13秒更新し、自身初の14分台に入りました。日本陸連の記録では、2026年の年次ベストとして14分59秒89が掲載されています。
レース後の日本陸連コメントで、山本選手は地元の声援が最後の力になったと振り返りました。高校時代までの思い出が詰まった競技場で出した初優勝と14分台は、記録以上に「地元で強さを発揮できた」結果でもあります。
山本有真と愛知の深いつながり
▼長距離ランナー山本有真(やまもと・ゆま)選手:本人インスタグラムから

山本有真(やまもと・ゆま)選手は豊田市で育ち、岡崎市の光ケ丘女子高、名古屋市の名城大学へ進みました。中学、高校、大学まで競技人生の土台を愛知で築いています。
2026年日本選手権とアジア大会の陸上競技会場は、いずれもパロマ瑞穂スタジアムです。つまり、初の日本一と初の14分台を達成したトラックに、日本代表として戻ってくることになります。
海外大会とは異なり、家族、友人、母校関係者を含む地元の観客が多く集まる可能性があります。日本選手権で声援を力に変えた実績があるだけに、ホームの雰囲気は注目材料です。
アジア大会2026女子5000mの日程
日本陸連が2026年9月17日時点で掲載している予定では、女子5000mは9月28日(月)20時43分スタートの決勝です。予選はなく、1レースで順位が決まります。
| 項目 | 予定 |
|---|---|
| 種目 | 女子5000m決勝 |
| 日時 | 2026年9月28日(月)20時43分 |
| 会場 | パロマ瑞穂スタジアム |
| 日本代表 | 山本有真、田中希実 |
競技日程は変更される場合があります。観戦や視聴の前に、日本陸連のアジア大会競技日程で最新情報をご確認ください。
女子5000mの見どころとメダルの可能性
5000mは400mトラックを12周半走る種目です。単純な持ちタイムだけでなく、集団内の位置、途中のペース変化、残り1周のスパートへの対応が勝敗を左右します。
山本選手を見るうえでのポイントは、先頭集団にどこまで余裕を持って残れるか、そして残り800mから150mで順位を上げられるかです。2026年日本選手権では、田中選手を最後まで追い、直線で逆転する勝負強さを見せました。
ここからは実績に基づく分析です。山本選手は前回の杭州大会で4位でしたが、その後に自己ベストを30秒以上更新し、14分台へ到達しました。2023年アジア選手権金、2025年同大会銅の実績もあり、メダル争いに加わる力は十分にあると考えられます。
ただし、金メダルが確実という意味ではありません。国際大会の5000mは、速い記録を狙うレースになる場合もあれば、終盤勝負になる場合もあります。出場選手の状態や当日の展開に左右されるため、山本選手は「有力なメダル候補の一人」という表現が妥当です。
最大の焦点は、6月に同じ競技場で見せたラストスパートを、日本代表のレースでも再現できるか。前回4位から表彰台へ、さらにアジア女王へ進めるかに注目です。
まとめ
- 山本有真選手は、愛知県豊田市出身で積水化学に所属する長距離ランナー
- 光ケ丘女子高から名城大学へ進み、大学女子駅伝の黄金期を主力として支えた
- 2023年に積水化学へ入り、アジア選手権5000mで金メダルを獲得
- 2024年日本選手権2位を経て、パリ五輪の女子5000mに出場
- 2025年はアジア選手権銅、東京世界選手権に出場
- 2026年日本選手権で初優勝し、14分59秒89の自己ベストを記録
- アジア大会の女子5000m決勝は9月28日20時43分に予定されている
名城大学の駅伝で勝つ喜びを知り、積水化学で世界へ進み、パリ五輪と世界選手権の悔しさを経験した山本選手。地元・愛知で初の日本一と14分台を手にした今、次の目標は同じトラックでのアジア大会メダルです。







