『VIVANT』で、まっすぐ切りそろえた前髪が印象に残るシンシーの工作員・李茗沢(リ・ミンヅァ)。演じる木幡竜(こはた りゅう)さんの姿を見て、「あの髪型はカツラ?」「なぜあの前髪にしたの?」と気になった方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、本人の説明ではカツラではなく、自分の髪です。さらにTBSのインタビューでは、あの髪型にも、独特の笑い方にも、李という人物を印象づけるための狙いがあったことが語られています。
この記事では、本人発信を伝えた報道とインタビューで確認できた内容を整理し、髪型と演技がどうつながるのかを考えます。物語の先の展開には踏み込みません。
2026年10月17日付の日刊スポーツの記事では、木幡竜さんが前日の16日にXを更新し、李の前髪について、自分の髪であると明かしたことが報じられました。掲載された出演ビジュアルに添えて説明したものです。
つまり、あの前髪は役のために用意されたウィッグ、ということではありません。この点は見た目からの推測ではなく、本人の発信を伝えた報道に基づいて整理できます。
ただし、自分の髪だからといって、普段から好んでいる髪型とは限りません。なぜこの形にしたのかは、後日公開された役作りの話を読むと分かります。
10月23日に公開されたTBS NEWS DIGのインタビューで、木幡竜さんは、監督から見る側の気に障る人物像と、それに合う髪型を求められたと説明しています。髪型への抵抗についても、あったことを率直に話していました。
ここから確認できるのは、李の髪型がキャラクターづくりの一部だったということです。本人の好みをそのまま役に持ち込んだ、という説明ではありません。
もちろん、前髪を切りそろえた髪型自体に悪い意味があるわけではありません。作中の行動、表情、話し方と組み合わさって、その人物ならではの印象になると考えると分かりやすいでしょう。
同じインタビューで、木幡竜さんは笑い方を先に考え、そこから、そのように笑う人物はどう話すのかを探っていったと語っています。詳しい生い立ちを起点にするより、相手の感情を逆なでする振る舞いを重視したという説明です。
髪型だけを取り出すと、見た目の話で終わってしまいます。しかし、笑い方から話し方へ広げたという順序を知ると、外見と声の演技を合わせて李を作っていたことが見えてきます。
ここからは演技についての考察です。悪役の怖さには、強さで相手を圧倒する怖さもあれば、相手が嫌がる反応をわざと引き出すような不快さもあります。木幡竜さんの説明は、後者を考える手がかりになります。
李を見て腹立たしく感じた人にとっては、それは役柄が観客に届いた結果とも読めます。ただし、視聴者全員が同じ印象を持ったという意味ではありません。俳優本人の人柄と、演じた人物の性格も分けて受け止めたいところです。
『VIVANT』公式の登場人物ページでは、李茗沢を木幡竜さん、周浩然をリンリンさんが演じると確認できます。見た目の特徴から検索した場合は、この二人をまず分けると迷いません。
| 登場人物 | 演じる俳優 | 見分ける手がかり |
|---|---|---|
| 李茗沢 | 木幡竜さん | 切りそろえた前髪 |
| 周浩然 | リンリンさん | スキンヘッド |
同じシンシー側の人物でも、髪型が違えば、短い登場場面でも誰なのかを捉えやすくなります。これは映像の見やすさという面からの考察で、制作側が二人の識別を目的にしたと公式に説明した、という意味ではありません。
二人をまとめて「シンシーの怖い人」と捉えるより、李はどんな表情で笑い、周はどう相手に向き合うのか、と分けて見ると、役ごとの違いに目を向けられます。
今回の資料で分かるのは、髪型が自前であること、そして外見や笑い方に役作りの意図があったことです。
髪型だけから、李の過去、組織内の階級、今後の裏切りなどを読み解く根拠はありません。人物の秘密を探すなら、別途、作中の発言や行動を確かめる必要があります。
その一方で、役作りを知ると、すでに登場した場面にも違う楽しみ方が生まれます。次に李が画面に出たときは、前髪だけでなく、笑い始めるタイミングや声の出し方にも注目してみると、木幡竜さんが組み立てた人物像を考えるきっかけになりそうです。
『VIVANT』の李茗沢を演じる木幡竜さんの前髪は、本人発信を伝えた報道によるとカツラではなく、自分の髪です。TBSのインタビューでは、監督が求めた人物像に合わせた髪型と、笑い方を起点にした演技の組み立てが説明されています。
目立つ髪型の裏側にあるのは、見た目だけの工夫ではなく、表情や話し方まで含めた役作りです。李と周の違いを整理しておくと、シンシー側の人物をより捉えやすくなるでしょう。
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