日曜劇場『VIVANT』の後半戦予告で、柚木薫(二階堂ふみさん)が眠っているところを、何者かに口をふさがれる場面が登場しました。直前または直後には、同じ寝室にいるように見えるジャミーン(本間さえさん)が横を見つめています。
結論からいうと、薫の口をふさいだ人物は予告映像だけでは特定できません。物語の流れからは、シンシー側の人間がジャミーンを確保しに来た可能性が本線です。しかし、薫とジャミーンの表情がかなり違うため、相手が顔見知りだった説や、味方が2人を危険から守ろうとした説も残ります。
この記事では、予告の2カットから確認できることと、そこから考えられる襲撃者の候補を分けて整理します。
TBSの予告映像では、黒い長袖を着た人物の手が薫の口をふさぎ、もう一方の手で頭の横を押さえるような場面が映ります。薫は目を大きく見開き、突然の出来事に強く怯えているように見えます。
一方のジャミーンもベッドに横たわり、何かを目で追っています。薫ほど激しく取り乱しているようには見えませんが、目を開いて警戒しているため、「まったく怖がっていない」とまでは断定できません。
| 人物 | 映像で確認できること | まだ分からないこと |
|---|---|---|
| 柚木薫 | 就寝中に黒い袖の人物から口をふさがれる | 相手の顔、目的、その後の安否 |
| ジャミーン | 寝具の上で横方向を見つめている | 薫の襲撃を見ているのか、相手を知っているのか |
2人の寝具や照明は同じ場所のように見え、連続して編集されているため、同じ出来事を別角度から映した可能性は高いでしょう。ただし、2人と侵入者を同時に映した広い画面はありません。予告特有の編集で、別の瞬間をつないでいる可能性も考えておく必要があります。
また、この動画には第19話の放送日が掲げられていますが、報道では「後半戦予告編」と紹介されています。したがって、この場面が第19話で起きるとは限らず、第20話以降の映像である可能性もあります。
最も自然なのは、シンシーの関係者がジャミーンを連れ去るために侵入し、保護者である薫の抵抗を封じたという見方です。
第17話では、ジャミーンが多数の顔写真から、周囲に隠された危険性を持つ人物を高い精度で見分ける場面が描かれました。鈴木がシンシーへ情報を流していたことも判明し、ジャミーンの「人を見る力」が諜報戦の中で大きな価値を持つことが示されています。
さらに、シンシーがテントの孤児院や関係者を調べていた描写もあります。ジャミーンを探していたのかはまだ明言されていませんが、後半戦で彼女を狙う展開への準備だったと考えることはできます。
この場合、侵入者の本当の標的は薫ではなくジャミーンです。薫は目撃者であり、連れ去りを防ごうとする人物でもあるため、最初に動きを封じられたことになります。
今回の映像で最も気になるのは、侵入者の手よりも薫とジャミーンの反応の差です。ここから三つの可能性が考えられます。
ジャミーンが相手の顔をすでに確認し、すぐに危害を加える人物ではないと感じていた可能性があります。薫は眠りから突然起こされて口をふさがれたため、相手が誰であっても反射的に恐怖を示したと考えられます。
ただし、ジャミーンの反応だけで相手を善人と決めることはできません。彼女の能力は、相手の所属や目的を正確に読み取る万能の判定装置ではなく、どのような基準で警戒するのかも完全には説明されていません。
もう一つは、黒い袖の人物が襲撃者ではなく、別の侵入者から2人を守ろうとした人物だという説です。
室内に敵が入り、声を出せば居場所を知られる状況なら、味方が薫の口をふさぐ行動にも理由が生まれます。ジャミーンが相手を見ても強く取り乱していないように見えることともつながります。
予告では薫の恐怖だけが強調されていますが、口をふさぐ行為がそのまま誘拐や殺害を意味するとは限りません。危険な場面に見せて、実際は救出だったという反転は、『VIVANT』らしいミスリードになり得ます。
薫は襲われた直後、ジャミーンは侵入者を目にしてから少し時間がたった後という可能性もあります。表情の違いを相手の正体だけに結び付けるのは早計です。
また、ジャミーンの目が大きく開いていることを考えると、冷静というより、恐怖で声を出せずに状況を見ているとも解釈できます。予告の一瞬だけでは、落ち着いているのか、固まっているのかを区別できません。
報道では、長野利彦(小日向文世さん)が今回の出来事に関係している可能性も取り上げられています。長野は別班員で、エリシャ・ママドフの案件を担当していたことを乃木へ明かしました。乃木に別班員の救出を促したため、結果として乃木が日本を離れる状況を作った人物でもあります。
確かに、エリシャ、テント、ジャミーンが今後つながるなら、長野は情報へ接触できる位置にいます。しかし、長野が薫を襲わせたという証拠は現時点でありません。乃木を救出作戦へ向かわせた行動も、仲間を助けたいという別班員としての思いで説明できます。
映像から分かるのは侵入者が黒い長袖を着ていることだけで、性別や年齢すら確定できません。長野本人が現場へ来た説より、シンシーの協力者、国内の内通者、または警護に来た味方という広い候補で考える方が妥当です。
現段階では、物語上の標的はジャミーンである可能性がやや高いと考えます。第17話で彼女の能力が改めて強調された直後に、この寝室の場面が予告へ入ったためです。
ただし、薫自身を人質にして乃木を動かす目的も否定できません。薫は乃木にとって大切な存在であり、薫とジャミーンの両方を確保すれば、敵は乃木の行動を強く制限できます。
したがって、後半戦で確認すべき点は、侵入者の顔だけではありません。相手が2人を連れ去るのか、その場で守るのか、そして最初にどちらへ接触するのかによって、真の標的が見えてきます。
現時点の結論は、ジャミーンを狙う人物が薫の動きを封じた可能性が最も高いものの、味方による保護という反転も捨てきれない、というものです。
薫が恐怖を浮かべ、ジャミーンが相手を見つめる。この反応の違いが偶然の切り取りなのか、襲撃者の正体を示す伏線なのか。後半戦では、人物の顔が映る前後だけでなく、ジャミーンが相手へどのような反応を見せるかが答え合わせになりそうです。