※以下、『VIVANT』第18話の内容に触れています。
『VIVANT』第18話で、チョッキー・テーパーニット(OHM〈タナパック・ジョンジャイパー〉さん)が思いがけない才能を見せました。赤外線センサーが張り巡らされた通路を、体を大きく反らしながら一度で通り抜けたのです。
先に結論をお伝えすると、劇中で直接示された理由はチョッキーの並外れた身体の柔軟性です。ただし、成功の差を生んだのは体の柔らかさだけではありません。マリクの失敗を観察し、通れるルートを読み、自分の身体を狙った位置で止める力まで備えていたと考えられます。
なお、ここは誤解しやすい点です。チョッキーが突破したのはシャキ城本番の警備網ではなく、Y2Kが内部を再現したモックアップでの訓練でした。この記事では、確認できた事実と映像からの考察を分け、マリクではなくチョッキーが潜入メンバーに選ばれた意味を掘り下げます。
チョッキーが突破したのはシャキ城を再現した訓練施設
第18話では、シンシーに拉致され、ゴルバドのシャキ城に拘束された黒須駿(松坂桃李さん)ら別班員5人を救うため、乃木憂助(堺雅人さん)、ノコル(二宮和也さん)、Y2Kのメンバーたちが実戦訓練に入ります。
訓練場所は、Y2Kがシャキ城の内部を再現して用意したモックアップです。赤外線センサーが複雑に交差する通路を、人の体で触れずに抜けられるかが試されました。
| 確認項目 | 第18話で確認できた内容 |
|---|---|
| 場所 | Y2Kが用意したシャキ城内部のモックアップ |
| 最初の担当 | 身体が異常に柔らかいと評価されていたマリク |
| マリクの結果 | 何度か挑戦したが苦戦 |
| チョッキーの結果 | 自ら見本を示し、一度で通過 |
| Fの判断 | チョッキーをシャキ城へ連れていくよう乃木に強く勧めた |
| 本番での突破 | 第18話時点ではまだ描かれていない |
したがって、「チョッキーが難攻不落のシャキ城をすでに突破した」という理解は正確ではありません。訓練で潜入適性を証明し、本番メンバーの有力候補になった場面です。
チョッキーはなぜ赤外線センサーを突破できた?

確認できた理由:脚を大きく開けるほど身体が柔らかい
映像で最もはっきり示された強みは柔軟性です。チョッキーは上体を深く反らし、脚を大きく開きながら、上下左右から伸びるセンサーの線を避けました。
ノコルが「身体が柔らかい」という理由でマリクを選んでいたことからも、この課題では関節の可動域が重要だったと分かります。身体を低く沈めたり、狭い隙間へ手足を通したりできるチョッキーは、配置との相性がマリク以上によかったのでしょう。
考察1:マリクの失敗から安全なルートを読んでいた
ただ柔らかいだけなら、最初からチョッキーが選ばれていたはずです。注目したいのは、チョッキーがマリクの進み方に何度も意見し、その後に自分で見本を示した流れです。
これは、センサーの隙間を眺めながら「どこに手足を置き、どの順番で体を運べばよいか」を頭の中で組み立てていたことを示す演出に見えます。マリクが自分の柔軟性を頼りに正面から挑んだのに対し、チョッキーは配置を読むところから攻略していた。この違いが一度で成功した大きな理由と考えられます。
考察2:柔らかさを実戦で使える身体制御があった
赤外線の線を避けるには、大きく曲がるだけでなく、狭い空間で姿勢を止め、重心を崩さず次の動きへ移る必要があります。一つの線を避けても、反動で別の線に触れれば失敗です。
チョッキーは可動域の広さに加え、身体を狙った位置で止めるバランス感覚と制御力を見せました。劇中で訓練歴は語られていないため、体操や武術の経験があるとまでは断定できません。しかし、あの成功を「体が柔らかかったから」の一言だけで片づけると、動きの正確さを見落としてしまいます。
マリクとチョッキーの違いは「評判」と「実地適性」
マリクは、Y2Kの中で身体が特に柔らかいという事前評価によって担当に選ばれました。一方のチョッキーは、潜入要員として集められた人物ではありません。もともと乃木が必要としていたのは、著名な実業家という立場、プライベートジェット、救出した別班員を運ぶための力でした。
ところが訓練が始まると、事前評価の高かったマリクが苦戦し、想定外のチョッキーが一度で結果を出します。ここでFは肩書や当初の役割にこだわらず、目の前の成功を根拠にチョッキーを選びました。
| 比較点 | マリク | チョッキー |
|---|---|---|
| 選定前の評価 | Y2Kで特に身体が柔らかい | 潜入能力は知られていなかった |
| 訓練での動き | 複数回挑戦して苦戦 | 配置を見た後に一度で通過 |
| 強みの見え方 | 柔軟性という事前情報 | 柔軟性、観察力、身体制御を実演 |
| 作戦上の評価 | 当初の担当候補 | Fが本番投入を推した候補 |
つまり、この場面はマリクが無能だったという話ではありません。危険な作戦では、過去の評判より、同じ条件を再現した訓練で誰が成功したかを優先するべきだという、乃木とFの現場主義を描いた場面です。
赤い線は本当に赤外線なのか?
赤外線は本来、人の目では見えません。キヤノンの解説でも、赤外線は可視光の外側にある、人間の目には見えない電磁波と説明されています。
そのため、劇中の赤く光る線については、視聴者にセンサー配置を分かりやすく見せる映像表現、または訓練用に可視化した光と考えるのが自然です。ただし、作品内の装置の詳しい仕組みは説明されておらず、「設定ミス」と断定することもできません。
記事や検索では一般に「赤外線センサー」と呼ばれていますが、厳密には人の通過によって警報が作動する光線式の警備網を、赤い線で表した場面と捉えるのがよいでしょう。
Fがチョッキーをシャキ城へ連れていくよう勧めた理由

Fが即座に反応したのは、チョッキーの意外性を面白がっただけではありません。別班員救出作戦では、警備網を抜けられる人が一人いるかどうかで、潜入の成否が大きく変わります。
しかもチョッキーは、すでに次の役割を担える人物として作戦に欠かせない存在でした。
- 著名な実業家という立場を、ゴルバド入国の名目に利用できる
- プライベートジェットで人員や救出後の別班員を運べる
- 赤外線センサーを避ける潜入要員にもなれる
これまでのチョッキーは、情報、財力、移動手段を提供する「作戦の外側」の人物と見られていました。第18話の訓練によって、本人が現場へ入り、最後の障害を抜く「作戦の内側」の戦力にもなり得ることが示されたのです。
一人で複数の役割を担える人物は、参加人数を増やしにくい極秘作戦ほど価値が高くなります。Fの判断は、チョッキーをマスコット的な協力者から、シャキ城攻略の切り札へ格上げした瞬間だったと考えます。
赤外線シーンはOHMさん本人?スタント使用は確認できない
チョッキーの大きな開脚や反り返る動きを見て、OHMさん本人が演じたのか気になった方も多いでしょう。
2026年9月15日時点で、TBSやOHMさんから、一連の動きをすべて本人が行ったのか、スタントを使用したのかを説明する公式情報は確認できません。OHMさんは放送後に場面写真を紹介していますが、それだけで本人による実演と判断することはできません。
顔が見えにくいカットがあることも、スタント使用の証拠にはなりません。現段階では本人ともスタントとも断定できないというのが正確です。今後、メイキング映像や本人のコメントが公開された場合に更新すべき項目です。
まとめ
- チョッキーが突破したのはシャキ城本番ではなく、Y2Kが再現したモックアップでの訓練です
- 劇中で明確に示された成功理由は、脚を大きく開けるほどの並外れた柔軟性です
- 一度で成功した背景には、マリクの失敗を観察してルートを読む力と身体制御もあったと考えられます
- Fは事前の評判ではなく、訓練で結果を出したチョッキーを本番要員として評価しました
- OHMさん本人の実演か、スタントを使用したかは確認できません
チョッキーの赤外線突破は、笑いを誘う意外な特技の披露で終わる場面ではありません。実業家の信用、財力、プライベートジェットに加え、潜入能力まで備えていたことで、チョッキーは別班員奪還作戦の代役がいないキーパーソンになりました。
ただし、訓練で成功したことと、警備員や時間制限がある本番で成功することは別です。第19話以降は、チョッキーが実際に赤外線センサー突破を任されるのか、訓練どおりの動きを再現できるのかが見どころになります。
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参考資料
- TBSテレビ『VIVANT』あらすじ
- TBSテレビ『VIVANT』第18話番組情報
- ENCOUNT「救出作戦の意外なキーマン」
- マグミクス「チョッキーがまさかの柔軟性発揮」
- キヤノンサイエンスラボ・キッズ「紫外線って?赤外線って?」







