田代政弘（たしろ・まさひろ）弁護士は、松本人志さんの代理人弁護士として選ばれました。
これについてSNS上では、
「他に引き受けてくれる弁護士さんいなかったんじゃないの？」
「もっと高名な弁護士を雇えなかったのか？」
などといったコメントが上がりました。
このようなネガティブなコメントが上がったのが、田代政弘弁護士の過去の陸山会事件が理由のひとつならば、どのような経緯と結末があったのか、分かりやすく説明します。
田代政弘弁護士の過去の陸山会事件とは？
▼松本人志さん「週刊文春」側を提訴 損害賠償や訂正記事求め【スーパーJチャンネル】(2024年1月22日)
▼弁護士は. ..陸山会事件で虚偽記載をした 元検事の田代政弘 もっとましなんおったやろ..
田代政弘弁護士は、元検察官でした。いわゆるヤメ検と言われる人で、ヤメ検とは元検事の弁護士を指す俗称です。
ここでは、当時は田代政弘検察官でしたが、分かりやすく現在の田代政弘弁護士で統一します。
田代政弘弁護士は、2011年に起きた「陸山会事件」で、石川知裕衆議院議員の取り調べに当たった検事として、虚偽の捜査報告書を作成したことが問題となりました。
陸山会事件とは？
陸山会事件は、小沢一郎元民主党代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡って、収支報告書に虚偽の記載があったとして、石川知裕衆議院議員はじめ元秘書三名が逮捕された事件です。
小沢元代表自身も、それに関わったとし、東京第五検察審査会により強制起訴をされましたが、2012年4月26日、東京地裁より無罪判決が出されています。
田代政弘弁護士の虚偽の捜査報告書とは？
田代政弘弁護士は、石川知裕衆議院議員の取り調べに当たった際、石川議員が「『選挙民を裏切ることになる』と検事に言われたことが効いた」等と述べたとする内容を捜査報告書に記入し、東京第五検察審査会に提出しました。
しかし、後にその内容は全くの虚偽であったことが判明しました。
田代政弘弁護士の懲戒処分
田代政弘弁護士は、虚偽の捜査報告書を作成したことにより、2012年6月27日、最高検察庁から懲戒免職処分を受けました。
少し難しかったでしょうか！
田代政弘弁護士の上記の陸山会事件を、もっと分かりやすく説明すると、以下のようになります。
陸山会事件とは？
小沢一郎さんが代表を務めていた政党の資金管理団体「陸山会」が、土地を買った時に、お金の使い方を正しく記録していなかった事件です。
田代政弘弁護士の虚偽の捜査報告書とは？
石川知裕さんという政治家を調べていた田代政弘弁護士が、石川さんが「選挙民を裏切ることになる」と言ったことを書いた捜査報告書を作成しました。
しかし、後にその内容は嘘であることがわかりました。
田代政弘弁護士の懲戒処分とは？
嘘の捜査報告書を作成した田代政弘弁護士は、検察官としての仕事ができなくなったため、クビになりました。
このような経緯があり、SNS上では、
「他に引き受けてくれる弁護士さんいなかったんじゃないの？」
「もっと高名な弁護士を雇えなかったのか？」
などといったネガティブなコメントが上がりました。
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