まだ記憶に新しい2019年12月20日に公開された「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(エピソード9)は、スターウォーズ・サーガ「スカイウォーカー・サーガ」の最終フィナーレを飾るにふさわしい作品でした。
「スカイウォーカーの夜明け」公開日にて実際鑑賞しましたので、エピソード7・8・9の光と闇の主役であるレイとレンに焦点を当てて、レイとレンの印象的な登場シーン、レイとレンを助ける歴代のジェダイの声について個人的な解説と感想を述べたいと思います。
※完全ネタバレです。まだ見てない人は注意してください。
目次
スカイウォーカーの夜明け レイの解説と感想
続3部作(シークエル・トリロジー)に連続出演のレイ(デイジー・リドリー)、名実ともに続三部作の主人公です。
レイの見どころ、ツッコミどころは別にして、たくさんあるのですが絞りに絞って2つ。
やはり終盤になりますね。
悪の巣窟エクサゴルでの最恐最悪の影の主人公であるパルパティーンとのレイとレンとの共闘シーン。
エピソード1からの連続出演のパルパティーン、ついに宿敵との戦いに終止符が打たれました。
ここで全てのフォースを使い果たしたレイは命が尽きたのですが、パルパティーンに吹き飛ばされたカイロ・レンは戦場に戻り、レンのフォースによってレイは一命をとりとめるのです。
デススター艦上での死闘でレンを助けたレイ、今度はレンに命を救われるのでした。
抱き合い、お互いに口づけを交わすシーンも熱かった、しかしレンもフォースを使い果たしこの世から肉体を滅してしまうのでありました。
レイの流す涙に、報われない愛、非情な運命を感じました。
最後の最後のシーンで、レイはルーク・スカイウォーカーが育った砂漠の惑星タトゥイーンにあるラース家に行き、もうそこには誰もいない廃墟となったラーズ家の近くで、ルークとレイア(双子の兄妹)のライトセーバー2本を地中深く埋めるのでした。
そして、偶然にも通りかかった老婆がレイに「ここでは見かけない人ですね。あなたはいったい誰なのですか?」と尋ねます。
そのとき霊体となったルークとレイアが出現、二人は優しくレイを見つめるのでした。
意を決したレイはパルパティーンの名を捨て、老婆に
「私はレイ。 レイ・スカイウォーカーです。」
と答えるのでした。
最初の作品にして全ての物語の発端になった「1977年 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」でルークが2つの惑星を見つめるあの名シーンと、レイが2つの惑星を見つめるシーンが重なり、物語は名実ともに終わるのでした。
感動のフィナーレ、もう涙なしでは席を立つことはできませんでした。
めでたしめでたし。
※レイとレンがややこしくて書いていてもタイピング間違ってしまいます。レイには青字太字を施しました。(実はライトセーバーの色に合わせました)
スカイウォーカーの夜明け カイロ・レンの解説と感想
ハン・ソロとレイアの息子であるベン・ソロ=カイロ・レン(アダム・ドライバー)のダークサイドからライトライドへの帰還、このテーマはレイのテーマとも重なるスターウォーズ重要テーマでもあります。
デススター艦上でのレイとの死闘でレイは力尽きて、レンにとどめを刺されようとしたとき、レイアからの声がレンの心に響きレイへの一撃を躊躇させます。
ここは前作で母レイアの艦隊に一撃を打てばレイアも絶命させるときの躊躇を彷彿させます。
そうなんですレンにはまだ善の心が多く残っているのです。
レイへの攻撃にためらい、そのすきをつかれて逆にレイから腹にライトセーバーを撃ち込まれます。まるで実の父ハン・ソロを殺(あや)めたようにレイの一撃はレンの腹部を突かれるのでした。
命を完全に落とす寸前でレイはフォースの力でレイの損傷した腹部を修復し、レンの命を助けます。
そして見る父ハン・ソロの幻影にライトサイドに改心するレンでありました。
そして、最恐最悪ラスボスのパルパティーンとの最終決戦で、全てのフォースを使い果たし息絶えようとしているレイに自らのフォースを送り、助けたもらった命を逆にレイに戻すレン。
レンも自らのフォースを使い果たし、肉体は滅び、残るは衣服だけとなりました。
エピソード7・8で、ダースベーダーの後継として悪逆非道を繰り返すカイロ・レンはまさに悪役の闇の主人公でした。
しかし僕には、レンは最初からダークサイドではなかった、アナキン・スカイウォーカーと同じくパルパティンにそそのかされて闇に堕ちたのだと思ってます。
レイアとハンソロから生まれたサラブレットのベン・ソロは何もなくまっとうに育てば銀河の光の主役にもなれたはずです。
しかも、レイアから請われたルークのもとで修業を積んでいればなおさら立派なジェダイの騎士になれたはずです。
ベン幼少からのパルパティーンによるマインド・フォースによるマインド・コントロールで堕ちたとしか思えないのは僕だけでしょうか?
スノークはカイロ・レンをダークサイドへまんまと引きずり込みましたが、それも実はパルパティーンの意のままであったとパルパティーンは映画で告白してます。
恐るべしパルパティーン。
こいつだけがスターウォーズ・エピソード1から9まで連続全出演してますから、影の主役はこいつです。
まさに、スターウォーズ・シリーズは、パルパティーンに翻弄されたスカイウォーカー一族の光と闇の物語といっても過言ではないでしょう。
それにしてもベン・ソロ=カイロ・レンの光の世界への復帰はよかった。(予想はしてました)
このスターウォーズ・シリーズには「救い」が必要不可欠なのです。
※レイとレンがややこしくて書いていてもタイピング間違ってしまいます。レンには赤字太字を施しました。(実はライトセーバーの色に合わせました)
スカイウォーカーの夜明け 歴代のジェダイの声が最後に響く!
⇒レイに語り掛ける先人のジェダイ、歴代のジェダイたちがレイに奮起を促す感動的なシーン:『スカイウォーカーの夜明け』より
パルパティーンとの最終決戦では歴代のジェダイも声として出演しました。
パルパティーンのフォースの強大さと狡猾さはまさに宇宙最強クラスであり、レイとレンが2人で戦ってもかなうものではありません。
超強力なレイとレンのフォースを吸い上げ、頭上高くレジスタンスの全艦をコントロール不能にするほどです。
次から次へと落下するレジスタンス戦闘機、いつも強気のポーももう駄目だと絶望をつぶやきます。
気絶していたレイはようやく目を見開くのでありましたが、体を動かすこともできません。
そのとき、絶体絶命のレイに歴戦のジェダイがフォースという名の声援をかけるのでした。
「君は一人じゃない。」
「立ち上がれ!」
(Rise!「立ち上がれ!」という声が僕の耳にも聞き取れました。映画館では英語版を選んでよかった!)
声の出演はこちらの歴代のジェダイマスター。
アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)
オビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)
メイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)
ヨーダ(フランク・オズ)
クワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)
あとアニメシリーズのジェダイの戦士も声の出演を果たしています。
名前をタイピングしているだけで胸熱になる自分でありました。
まさにあの世からフォースをレイに送っていたわけですね。
歴代ジェダイのフォースを一身に受け、レイは立ち上がり、最強最恐皇帝パルパティーンを打ち破るのでした。
肉体は滅んでも冥界から実体を出現させる理力(りりょく)を駆使するシーンは初めの作品「1977年 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 監督ジョージ・ルーカス」からのオマージュでもあり、フォースはそれ自体で一貫したテーマでもあります。
めでたしめでたし。
それにしても過去作品からのオマージュが「スカイウォーカーの夜明け」には無数に散りばめられており何回作品を復習しなければならないでしょうか。
ファンにとってはそれも楽しみの一つですが。
スターウォーズ・サーガ 初心者が見る順番とは?
「スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け」で広大なサーガが幕を閉じました。
僕は1977年「新たなる希望」から見てきた方なので、制作順にみて不自然さはなかったのですが、やはりストーリー順(エピソード順)に見るのが素直で自然ですよね。
しかし、スターウォーズ初心者にとって一番よい順番はどうなのだろうかと再度悩みました。
というのも、1977年作品と最新作2019年を比べるとVFX(ブイエフエックス)技術に雲泥の差があります。
1977年「新たなる希望」公開当時は画期的な技法と従来にない最新技術を用いたSF映画の金字塔的作品で歴史に残る名作ではありますが、今見ると正直VFXという点ですが物足りなさを感じえないですね。
ですから個人的には、制作年順にみるのもありかなと、思っています。
2002年 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
2005年 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
1977年 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
1980年 スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
1983年 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
2015年 スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
2017年 スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ
2019年 スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け
これやれば、休憩いれて連続で見ても2日間はかかるだろ、というツッコミはあるでしょうがここは試練です(汗)
登場人物(キャラやメカも含め)の多さや背景についていけないところがあっても、スターウォーズファンなら試練にたえてフォースを強くしていきましょう。
まとめ:スカイウォーカーの夜明け レイとレンの解説と感想
9部作は、スターウォーズ・シリーズともスターウォーズ・サーガとも呼ばれますが、ここにきて初めて聞く呼称が出ました。
スカイウォーカー・サーガ
そうなんですね。
レイが最後にいみじくも名乗った「私はレイ・スカイウォーカーです。」という言葉にこの9部作の集大成が集約されています。
今後は9部作は、スカイウォーカー・サーガであったと語り継がれるでしょう。
最後に強烈な印象を残しながらも、映画上は短時間での登場だけで終わった強烈で魅力的なキャラクター達で締めくくりたいと思います。
こういうキャラがいるので『スター・ウォーズシリーズ』に膨らみと厚みが出るというもの。
たくさんいます、ほんとう。フィンやポーやローズ、、、なので目だけ見せただけで終わった登場人物2名。
◎キャプテン・ファズマ(グェンドリン・クリスティー):ファースト・オーダーのストームトルーパーの司令官
◎ゾリ・ブリス(ケリー・ラッセル):ポーの古い友人であり恋人(?)
仮面やマスクを外したお顔を拝見したかった。
美人なんだろうな。(実際の役柄を演じた役者さんは美人です。)
そこで、フィンやポーやローズ等々の「ローグ・ワン」「ハン・ソロ」のようにぜひ外伝を作ってほしい。
スターウォーズ・サーガのフォーマットを踏み外さないで外伝として傑作を期待してます。
そして、マンダロリアン 「スターウォーズ外伝」に注目です。
またスターウォーズ関連記事書きますね。
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■2017年 「スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ 」 監督:ライアン・ジョンソン
■2019年 「スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け」 監督:J・J・エイブラムス