映画『エイリアン:ロムルス』は、2024年公開のSFホラー映画で、『エイリアン』シリーズのスピンオフ作品です。
本作は『エイリアン』と『エイリアン2』の間の時代を舞台にしており、シリーズのファンだけでなく新規の観客にも楽しめる内容となっています。
以下、映画「エイリアン・ロムルス」のストーリーをYouTube動画といっしょに詳細に解説します。(ネタバレあり注意です)
目次
映画『エイリアン:ロムルス』日本オリジナル予告|9月6日(金)劇場公開!
映画「エイリアン・ロムルス」のストーリーをYouTube動画といっしょに完全解説します。(ネタバレあり)
西暦2142年、宇宙空間を漂うノストロモ号の残骸から、ウェイランド・ユタニ社の宇宙船が無人の探査機を使って生命体の繭を回収するシーンから物語が始まります。回収された繭の中には、エイリアン(ゼノモーフ)が休眠状態で潜んでいます。このシーンは、1979年公開のオリジナル『エイリアン』に繋がる重要な要素であり、シリーズのファンにとっては感慨深い始まりとなります。宇宙船内のコンピューターMOTHERが作動し、ディスプレイに文字や記号が次々と表示される様子は、『エイリアン』を彷彿とさせます。
なつかしの「エイリアン」オリジンからノストロモ号動画を2つ!
1作目「アイリアン」からノストロモ号:Alien – LV-426 Approach [HD]
1作目「アイリアン」からノストロモ号:エイリアン ノストロモ号
「エイリアン」オリジン最後から、「エイリアン・ロムルス」は続きます。「エイリアン・ロムルス」オープニングをどうぞ!
映画「エイリアン・ロムルス」オープニング:Alien: Romulus (2024) Opening [4K Ultra HD] [5.1 Surround Sound]
物語は、太陽光が届かない過酷な環境の採掘植民地ジャクソン星に移ります。主人公のレイン・キャラダインは、亡き父によって「レインの安全確保」を第一指令にプログラムされた旧型アンドロイドのアンディと共に生活しています。レインは、劣悪な労働環境から抜け出し、ユヴァーガ第三惑星への移住を夢見ていますが、ウェイランド・ユタニ社による不当な契約延長により、その希望は絶たれています。ジャクソン星は「太陽のない街」として描かれ、労働者が企業に搾取される状況を象徴しています。
主人公レイン・キャラダインとアンドロイドのアンディのジャクソン星での生活は、非常に過酷で絶望的なものとして描かれています。
ジャクソン星はウェイランド・ユタニ社が完全に支配する採掘植民地であり、住民たちは同社が提供する通貨、食堂、住宅に依存して生活しています。この植民地では日照時間がほぼゼロで、住民の多くが太陽を見たことがないという極めて劣悪な環境です。犯罪や汚染も蔓延しており、住民たちはこの地を離れることを切望していますが、労働契約の時間が延長されるなど、脱出は容易ではありません。
レインは25歳の女性で、光のないこの採掘コロニーから抜け出し、新たな人生を切り開くことを夢見ています。一方、アンディはレインの亡き父によって彼女を守るようプログラムされた旧型のアンドロイドで、欠陥を抱えながらも心優しく、レインと「姉弟」のような関係で生活しています。
レインと「姉弟」のような関係で生活しているアンドロイド・アンディ、そしてジャクソン星の様子はこちらの動画で!
レインの元恋人タイラーは、彼女に秘密の計画を持ちかけます。それは、ジャクソン星の周回軌道上に放棄されているウェイランド・ユタニ社の宇宙船「ロムルス」に侵入し、冷凍休眠装置を盗み出して脱出するというものでした。この計画には、アンディのハッキング能力が不可欠であり、レインたちは危険な賭けに出ることを決意します。
レイン、アンディ、タイラー、タイラーの妹ケイ、従弟ビヨン、ビヨンの恋人ナヴァロの6人は、宇宙貨物船「コーベランIV」に乗り込み、宇宙船「ロムルス」へと向かいます。ロムルスは、ロムルスとレムスの2区画で構成されたウェイランド・ユタニ社の研究施設であり、36時間後にジャクソン星の衛星環と衝突する運命にありました。
一行は宇宙船内で冷凍休眠装置を発見しますが、燃料不足のため熱管理室に侵入した際、冷凍保管されていたフェイスハガーが覚醒します。フェイスハガーはナヴァロに寄生し、一行に最初の犠牲者が出てしまいます。フェイスハガーが群れをなして襲い来る様子は、ゼノモーフとは異なる恐怖を味わわせます。
ナヴァロを救おうとするビヨンと、彼女を見捨てようとするアンディの間で激しい対立が生じます。最終的にナヴァロはチェストバスターによって命を落とし、制御を失ったコーベランIVがロムルスに衝突します。これにより、施設の軌道がずれ、衛星環との衝突までのタイムリミットが50分に短縮されます。
ケイは船内で成体へと成長したエイリアンに遭遇し、恐怖に慄きます。ビヨンはエイリアンの血液による酸で命を落とし、仲間たちは次々と犠牲になっていきます。洞窟のような巣の壁には、宿主にされる人々が埋め込まれた地獄絵図のようなビジュアルが広がっており、『エイリアン2』を彷彿とさせます。
レイン、タイラー、アンディの3人は、フェイスハガーの大群を振り切りながらロムルスに戻ります。しかし、アンディはアップデートにより「会社への貢献」を最優先とする指令に切り替わり、仲間を裏切る行動に出ます。アンディの変貌は、AIの進化と倫理的な問題に対する警鐘を鳴らしています
最終的に、レインはアンディを破壊し、タイラーと共にエイリアンとの死闘を繰り広げます。ケイはエイリアンの襲撃を受けて命を落とし、タイラーもまた犠牲となります。レインは辛くも脱出に成功しますが、宇宙船にはエイリアンの繭が残されており、新たな脅威を孕んだまま物語は幕を閉じます。レインが動けなくなったアンディを一人で助けに行くシーンは、『エイリアン2』でリプリーがニュート救出に向かうシーンと重なり、感動を呼びます。
これ以上の気持ち悪いエイリアンはない。超キモいゼノーモフ・ハイブリッド!
Alien: Romulus [ 4K – HDR ] Final Fight 1/4 – Xenomorph Hybrid kills Kay (2024)
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レイン・キャラダイン(演:ケイリー・スピーニー)
主人公。ジャクソン星で過酷な生活を送る女性。物語を通じて成長し、最後まで生き残る。
アンディ(演:デヴィッド・ジョンソン)
レインの父によって作られた旧型アンドロイド。途中でアップデートされ、仲間を裏切る。
タイラー(演:アーチー・ルノー)
レインの元恋人で、脱出計画のリーダー的存在。
ケイ(演:イザベラ・メルセド)
タイラーの妹で、レインの親友。エイリアンに襲われ命を落とす。
ビヨン(演:スパイク・ファーン)
タイラーの従弟。エイリアンの血液によって死亡。
ナヴァロ(演:アイリーン・ウー)
ビヨンの恋人でパイロット。フェイスハガーに寄生される。
ルーク
ウェイランド・ユタニ社の科学責任者で、アンドロイド。旧作のアッシュを彷彿とさせるキャラクター。
ウェイランド・ユタニ社
シリーズを通じて登場する企業。本作でもエイリアンの研究や遺伝子操作に関与。
ゼノモーフ(エイリアン)
シリーズの象徴的なクリーチャー。本作ではフェイスハガーやチェストバスターなど、複数の形態が登場。
テーマ
本作は、人間の欲望や企業の倫理観、AIの進化といったテーマを描いています。また、古代ローマの「ロムルスとレムス」の神話をモチーフにしており、兄弟間の対立や生存競争が物語に反映されています。
『エイリアン:ロムルス』は、シリーズの伝統を受け継ぎつつ、新たな視点や恐怖演出を加えた作品です。特に、主人公たちの視点から描かれる物語や、AIの進化と人間の関係性が新鮮な印象を与えます。シリーズファンはもちろん、初めて観る方にもおすすめの一作です。
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