VIVANT19話 リュウは野崎とグル?出世欲がカモフラージュに見える理由!

暗い室内で、険しい表情の野崎と笑みを浮かべるリュウが向き合うイメージ画像。背景に監視カメラを配し、白字で「VIVANT リュウと野崎」、黄色で「出世欲はカモフラージュ?」と表示。二人の結託説を考察する記事を象徴しています。

『VIVANT』第19話で、リュウ・ミンシュエンが口にした出世への欲望。本当に欲しかったのは、シンシーでの高い地位だけだったのでしょうか。

野崎との会話を監視から隠し、テントの情報をエサに核融合チームの責任者を要求する。そして野崎とドラムまで、重要人物のもとへ同行させる。一つずつなら説明できる行動も、つなげると違う筋書きが浮かびます。

現時点でリュウと野崎の結託は確定していません。ただ、出世話を隠れみのにして、野崎を核心へ近づけたという読み方は十分に成り立ちます。密室での動きだけでなく、その後の取引まで追ってみましょう。

※第19話までのネタバレを含みます。放送内容を伝える報道と視聴を踏まえ、描写の整理とそこからの考察を分けています。

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リュウはなぜ監視を切った?野崎の指さしから生まれた密室

まず押さえたいのは、行動の順番です。リュウは尋問部屋の扉を鎖で閉ざします。その後、野崎が監視カメラを指さし、リュウが回線を切ってハン側の監視・通信を遮断しました。

第19話でも、扉が開けられるまでの間、リュウの口元が動き、野崎に何かを話している様子が紹介されています。ただし、何を話したかは明らかになっていません。

ここから考えると、野崎の指さしは、リュウに「まだ見られている」と気づかせる合図だったようにも映ります。もし二人に協力する意思があったなら、短い時間でも、互いの狙いを確かめる機会になったはずです。

もっとも、これだけで作戦会議と決めることはできません。リュウが野崎から得る情報をハンに横取りされたくなかったなら、監視を切ることは自分の交渉材料を守る行動でもあります。密室は協力説の手掛かりですが、野心家としての行動とも両立するのです。

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「末端として埋もれるしかない」は本心か、ハン向けの説明か

ドラマ『VIVANT』第19話のワンシーンです。暗い背景の中、顔の片側に深い影を落としたリュウ・ミンシュエンが、険しい視線で前方を見つめています。画面下部には「末端として埋もれて生きていくしかない」という白い字幕が表示されています。

第19話では、リュウは自分が末端の立場にとどまり続けることへの危機感を語っています。そのうえで、野崎が持つテントの情報を使い、自分の立場を引き上げようとします。

言葉どおりなら、これは生き残るための出世です。使い捨てにされかねない立場から抜け出し、組織に必要とされる側へ回りたい。リュウの動機として不自然ではありません。

しかし、ハンの立場から見ると、この説明はリュウの不審な行動を納得しやすくするものでもあります。監視を切ったのは情報を独占したいから。野崎を手元に置きたいのは、自分だけが情報を引き出せるから。そう受け取れば、組織への裏切りを疑う前に、功績を独り占めしたい部下だと判断しやすくなります。

つまり、出世欲がカモフラージュだとすれば、巧妙なのは嘘の大きさではなく、本心に見える動機を用意していることです。ハンを納得させながら、自分と野崎が動ける余地を広げたとも読めます。

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なぜ「核融合チームの責任者」だったのか

ドラマ『VIVANT』の堺雅人(乃木憂助)が暗闇の中でスポットライトを浴び、アップで不敵な笑みを浮かべている。下部に「核融合チームの責任者のポストです」という白い字幕。テントの情報をエサに核融合チームの責任者ポストを要求するシーン。

リュウの要求は、単に待遇をよくしてほしいというものではありません。欲しがったのは、核融合チームの責任者という具体的な役職でした。

核融合技術をめぐる問題は、研究者エリシャ・ママドフとシンシーの関係に直結します。TBSの第16話公式振り返りでも、野崎の潜入捜査の背景として、エリシャとハンの接触が説明されています。

ここで注目したいのは、役職を得ることの意味です。責任者になれば、単に偉くなるだけでなく、その案件について情報を求め、関係者へ接触する理由ができます。協力説に立つなら、リュウが求めたのは核心へ近づくための権限だったのかもしれません。

ただし、「出世が目的なら別の役職でもよかったはず」と言い切るのは早計です。ハンが欲しがるテント情報を取引に使う以上、関連する核融合案件の役職を要求するのは、出世だけが目的でも筋が通ります。

この要求だけでは、野心と協力のどちらとも決められません。そこで重みを持つのが、役職を得た後に誰を連れて行ったか、という点です。

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野崎とドラムの同行で、出世話が別の意味を持つ

第19話では、ハンがリュウの要求を受け入れ、野崎とドラムも、エリシャを拘束している情報ブローカー・タイランの屋敷へ同行します。

整理すると、監視のない会話の時間を作り、テント情報を取引材料にし、核融合案件の役職を得て、野崎たちと重要情報のある場所へ進んだことになります。

ここからは考察ですが、表向きは「野崎を利用して出世する」という話でも、結果としては「野崎が知りたいことに近づく」展開になっています。ハンにとって利用価値のある人物として野崎を連れ出せれば、露骨に救出するよりも疑われにくい。出世話が、その移動を認めさせる理由になった可能性があります。

ただ、同行させたのが情報確認のためだったという説明も成立します。野崎に有利な結果が生まれたことと、リュウが最初からそれを狙ったことは別です。それでも、密室で何を話したかが伏せられた直後だからこそ、一連の動きが仕込みに見えてくるのではないでしょうか。

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出世欲は本物でも、野崎に協力できる

「全部芝居だった」と考えると鮮やかですが、リュウが本当に自分の地位や生存を求めていた可能性も残ります。情報を独占し、役職を得て、情報源の野崎をそばに置く。それだけでも行動には一貫性があります。

さらに、出世欲と野崎への協力は両立するという第三の見方もできます。自分の立場を強くすることが、同時に野崎を動かす力にもなるからです。

仮に協力していたとしても、以前からすべてを打ち合わせていたとは限りません。監視が切れた時間に、一時的に利害を合わせただけかもしれません。第19話の密室は、「最初からグルだった証拠」である可能性だけでなく、「ここで手を組んだ場面」である可能性もあるのです。

答え合わせで見たいのは、味方か敵かという肩書き以上に、あの会話の中身です。誰が提案し、何を条件に、どこまで合意したのか。それが分かれば、出世を語った場面の聞こえ方も変わるはずです。

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まとめ

第19話のリュウには、野崎との結託を疑わせる材料があります。とくに、監視遮断だけで終わらず、核融合責任者の要求と野崎・ドラムの同行まで続いたことが、協力説に筋道を与えています。

一方で、情報を独占して出世するためだったという説明も可能です。現時点では結託を断定せず、野心と協力を同時に進めていた可能性も含めて考えるのがよさそうです。

リュウが欲しかったのは、偉くなるための椅子だったのでしょうか。それとも、その椅子に座らなければ開けられない扉だったのでしょうか。野崎と交わした言葉が明かされるとき、あの出世話の本当の意味が見えてきそうです。

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参考資料

第19話の場面の整理には、シネマトゥデイによる監視遮断場面の報道と、デイリースポーツによる役職要求・タイラン邸同行の報道も参照しました。結託や出世欲の意図については、本記事の考察です。