『踊る大捜査線 N.E.W.』動員1位なのに週末興収は減少?21億円突破の数字を解説!ちいかわ比較も!

『踊る大捜査線 N.E.W.』の人物像と、動員1位・週末興収減少を対比した画像

『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』が、公開2週目で週末動員ランキング1位になりました。累計興行収入も21億円を突破し、青島俊作の新たな映画がどこまで伸びるのか気になるところです。

ただ、初週と比べると、2週目の週末興行収入は減っています。「1位になったのに、なぜ?」と思いますよね。答えは、順位は同じ週の他作品との比較、前週比は同じ作品の時間的な変化だからです。9月28日発表の数字を並べると、この違いがはっきり見えてきます。

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『踊る大捜査線 N.E.W.』は週末動員1位、累計興収21億円を突破

興行通信社提供の全国週末興行成績を掲載した映画.comによると、9月25日~27日の『N.E.W.』は動員24万3000人、興行収入3億6000万円。前週の2位から1位へ上がりました。今回の発表で、累計は動員149万人、興行収入21億円を突破しています。

ここで分けたいのが、週末3日間の成績と、公開からの累計成績です。3億6000万円は今回の金・土・日を対象とする数字で、21億円突破はそれまでの平日なども含めた積み上げです。

また、このランキングは観客動員数で順位を付けたものです。「映画ランキング1位」と聞いたときは、いつの期間を、人数と金額のどちらで比べたのかを押さえると、ニュースを読み違えにくくなります。

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初週と2週目を比較すると、週末興収は約59.7%減

同じ金曜日から日曜日までの3日間で比べた結果が、次の表です。発表日ではなく、実際の集計期間をそろえています。

比較項目初週:9月18~20日2週目:9月25~27日
週末動員順位2位1位
週末観客動員数60万5000人24万3000人
週末興行収入8億9400万円3億6000万円

出典は映画.com掲載の興行通信社提供データです。以下の割合は、掲載されている丸められた数値から本記事で計算しました。

週末興収は3億6000万円÷8億9400万円で、初週の約40.3%。減少率にすると約59.7%減です。観客動員数も、24万3000人÷60万5000人で初週の約40.2%となり、およそ59.8%減っています。

つまり、「順位が上がったから前の週より多くの人が来た」とは読み取れません。今回のデータでは、来場者数も週末興収も減ったうえで、順位は上がっています。

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なぜ1位になれた?『映画ちいかわ』との人数の逆転

順位が変わった理由を数字の面から確かめるには、前週1位だった『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』との比較が役立ちます。

初週の9月18~20日は、『映画ちいかわ』の動員64万3000人に対し、『N.E.W.』は60万5000人でした。翌週の9月25~27日は『映画ちいかわ』が18万2000人、『N.E.W.』が24万3000人となり、両作品の順番が入れ替わっています。

ここから確認できるのは、両作品とも週末の人数が減ったものの、2週目の比較では『N.E.W.』が上回ったということです。自分の成績が下がっても、他作品との位置関係が変われば順位は上がります。

ただし、これは順位が入れ替わった仕組みの説明です。『映画ちいかわ』を見ていた人が『N.E.W.』へ移った、口コミが急に広まった、といった観客の行動までは、この集計だけでは分かりません。

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約6割減なら不振?1位なら大成功?判断を急げない理由

ここからは数字を踏まえた編集上の分析です。1位獲得は、その週の映画市場で多くの観客を集めたことを示します。一方、初週からの減少幅は、今後も観客が来続けるかを見るうえで気になる材料です。片方だけを選んで、好調・不調を言い切るのは早いでしょう。

初週には公開直後の需要が集まる可能性がある

長く待っていたファンが公開直後に足を運べば、その分だけ初週の数字は大きくなりやすいと考えられます。ただ、今回の来場者の内訳は確認できていないため、「固定ファンだけが見た」「評判が悪くて減った」と原因を決めつけることはできません。

累計21億円は、利益や最終成績そのものではない

興行収入はチケット売上の金額であり、制作側にそのまま残る利益ではありません。採算を判断するには費用や配分など別の情報が必要です。また、現在の累計に一定の倍率を掛けるだけで、最終興収を確定的に予測することもできません。

今後の見方としては、順位だけを追うより、次の週末にどの程度の人数が来るか、累計がどれほど積み上がるかを合わせて見るのがよいと考えます。新作の公開などで順位が動いても、『N.E.W.』自身の観客数の変化を見失わずに済むためです。

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まとめ

『踊る大捜査線』の主人公、青島俊作(織田裕二さん)のバストアップ画像です。トレードマークの緑色のモッズコートをスーツの上に羽織り、口を少し開けて驚いたような真剣な表情で画面の右方向を見つめています。

『踊る大捜査線 N.E.W.』は、9月25~27日の週末動員ランキングで1位となり、累計興行収入は21億円を突破しました。一方、週末興収は初週の8億9400万円から3億6000万円へ減っています。

二つの結果は矛盾しません。順位は他作品との比較、前週比は自作品の推移、累計は公開からの積み上げです。復活作の勢いを知りたいときは、この三つを分けて見ると、見出しだけでは分からない現在地が見えてきます。

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参考資料