NHK大河ドラマ「光る君へ」でいよいよ紫式部と清少納言が相見(あいまみえ)るシーンがでます。
紫式部(ドラマ主人公・吉高 由里子)と清少納言(ファーストサマーウイカ)は同じ平安時代に生きた女流作家として名高く、同じ宮廷で女官として活躍していましたが、直接会ったことはないと言われています。
しかし、一方のドラマでは2人の登場シーンがあります。
それぞれの理由や考察について深堀します。
目次
紫式部と清少納言は同じ平安時代、同じ宮廷に生きた女官であり女流作家
▼紫式部(ドラマ主人公・吉高 由里子)と清少納言(ファーストサマーウイカ)登場!
紫式部と清少納言は同時代の人物で、同じ宮廷で女官として活躍していました。
紫式部は973年頃に生まれの没年は1031年頃、そして清少納言は966年頃生まれの没年は1025年頃と推定されています。
紫式部は学問をつかさどる藤原為時の娘で、幼い頃から漢学や和歌を学び、優れた知識と教養を身につけました。一条天皇の中宮である藤原彰子の女房(※)として宮中に上がり、物語や日記など多くの文学作品を残しました。代表作は、世界最長の恋愛小説といわれる『源氏物語』です。
※平安時代の女房とは、朝廷や高貴な人々に仕え、身の回りの世話や来客時の対応など、宮中の雑事を行う女官を指します。女房の名称は、それぞれにひとり住みの「房」(部屋)を与えられていたことが由来です。
清少納言は、歌人・学者として名高い清原元輔(きよはらのもとすけ)の娘として生まれました。幼い頃から父に和歌や漢学を学び、鋭い観察力と豊かな感性を持ち合わせていました。一条天皇の中宮である藤原定子の女房として宮中に上がり、随筆『枕草子』を残しました。『枕草子』は、自然や季節の移ろい、宮中の様子などを美しい言葉で綴った作品として高く評価されています。
このように紫式部と清少納言は、同じ平安時代を生きた女流作家として、互いに影響を与え合い、日本の文学史に大きな足跡を残しました。
では、2人はお互いに、見た、会った、話したなどはあったのでしょうか?
紫式部と清少納言はお互いに、見た、会った、話した?
紫式部と清少納言は、直接会ったことはないと言われています。
紫式部は藤原彰子に仕え、清少納言は藤原定子に仕えていたため、同じ宮廷にいた時期は重なっていたものの、主たる活動期間は異なっていました。
- 紫式部は藤原彰子の女房として1001年から1008年頃まで宮中に仕えていました。
- 清少納言は藤原定子の女房として993年から1000年頃まで宮中に仕えていました。
そのため、紫式部と清少納言が実際に会う機会はなかったと考えられています。
しかし、両者は互いの存在を認識していたことは、それぞれの作品から伺えます。
- 紫式部は『紫式部日記』の中で、清少納言を「才女」と評しています。
- 清少納言は『枕草子』の中で、紫式部の父である藤原為時を「歌人」として評価しています。
このように、直接会うことはなかったものの、紫式部と清少納言は互いに意識し、影響を与え合っていたと言えるでしょう。
それでは次に、ドラマ「光る君へ」では2人の登場シーンがあり、その理由や考察について深堀します。
ドラマでは紫式部と清少納言の登場シーンがある理由や考察
▼なんやら話し込んでいる紫式部(左)と清少納言(右)((C)NHK)
NHK大河ドラマ「光る君へ」での紫式部と清少納言の「会った・話した」ことについて、以下に理由や考察をまとめました。
NHK大河ドラマ「光る君へ」における紫式部と清少納言の会話シーンは、フィクションとして創作されたものです。史実としては、二人が実際に会ったという確かな証拠はありません。
会っていない理由
- 主従関係の違い: 紫式部は藤原彰子に仕え、清少納言は藤原定子に仕えていました。主たる活動期間も異なり、直接会う機会はなかったと考えられます。
- 確実な記録の欠如: 二人が会ったという記録は、歴史書や日記など信頼できる資料には見当たりません。
会っていた可能性もゼロではない
- 藤原道長邸での同席: 紫式部の父・藤原為時と清少納言の父・清原元輔は親交があり、両者が藤原道長邸で同席した可能性は考えられます。
- 偶然の出会い: 宮中行事など、偶然の機会で出会った可能性は否定できません。
出会い・会話を創作した理由
- ドラマとしての面白さ: 二人の会話は、作品をより魅力的にするために創作されたと考えられます。
- 歴史上の空白の補完: 史料には残っていない二人の関係を想像し、ドラマとして表現した可能性があります。
考察
史実としては会っていない可能性が高いですが、二人が同時代に活躍した女流作家であることは事実です。作品を通して互いに影響を与え合っていた関係は、ドラマの創作にも活かされていると言えるでしょう。
※紫式部と清少納言が実際に会っていたかどうかは、今後の研究によって明らかになるかもしれません。
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