※以下、『VIVANT』第18話の内容に触れています。
『VIVANT』第18話で、乃木憂助(堺雅人さん)が作戦メンバーへ配ったイヤホン型の「同時通訳機」。チョッキーたちが話し始めた途端、聞き覚えのある日本語音声が次々に流れ、「声優は誰?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、第18話で同時通訳機の音声を担当したのは、鬼頭明里さん、小山力也さん、甲斐田裕子さん、高木渉さん、中村悠一さん、榎木淳弥さんの6人です。
『名探偵コナン』『呪術廻戦』『鬼滅の刃』の人気キャラクターを演じる声優が、一つの作戦会議に集結した形です。しかも、全員が同じ機械音声ではなく、人物ごとに違う声を担当しています。
放送後の複数報道を照合すると、6人の担当関係は次のように整理できます。
| キャラクター | 同時通訳機の声優 | 作戦チームでの立場 |
|---|---|---|
| チョッキー | 鬼頭明里さん | タイから合流した実業家・テントのモニター |
| ゲルン | 小山力也さん | 長野専務が送り込んだエージェント |
| フィルザ | 甲斐田裕子さん | ハッカー陣を現地で支える女性エージェント |
| マタ※ | 高木渉さん | テント側から救出作戦に参加 |
| ボルド | 中村悠一さん | Y2K部隊を束ねる兵士 |
| マリク | 榎木淳弥さん | 赤外線センサー突破を任された兵士 |
※高木渉さんの担当については、スポニチアネックスが「マタ」、シネマトゥデイが「カイシャン」と報じています。6人の声優名そのものは一致していますが、この1役だけ記載が分かれているため、詳しくは後半で整理します。
チョッキーの日本語音声を担当したのは、鬼頭明里さんです。『鬼滅の刃』の竈門禰豆子役などで知られています。
チョッキーを演じるオーム・タナパックさんは、表情も動きも大きく、作戦チームの中でひときわ自由な人物です。そこへ鬼頭明里さんの軽やかな声が加わったことで、危険人物として登場したころとは違う、親しみやすさと意外性が強まりました。
長野専務のエージェント・ゲルンを担当したのは、小山力也さんです。『名探偵コナン』の2代目・毛利小五郎役や、海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーの吹き替えで知られています。
ゲルンは中国語に加え、クンフーにも長けた実戦要員です。小山力也さんの低く力強い声が重なることで、短い登場場面でも歴戦のエージェントらしい迫力が伝わりました。
女性エージェント・フィルザの日本語音声は、甲斐田裕子さんが担当しました。甲斐田裕子さんはアニメだけでなく、海外映画やドラマの吹き替えでも幅広く活躍しています。
フィルザは太田梨歩や東条翔太らハッカー陣を現地で支える役割を担います。落ち着きのある甲斐田裕子さんの声によって、姿を見せたばかりの人物にも「現場を任せられるプロ」という説得力が生まれています。
スポニチアネックスは、マタの同時通訳音声を高木渉さんが担当したと報じています。高木渉さんは『名探偵コナン』で高木刑事と小嶋元太の二役を担当する声優です。
第1シーズンから登場しているテントのマタに、ここで別の日本語音声が加わるのは大胆な演出でした。演じる内村遥さん本人の声ではなく、通訳機を通した結果として高木渉さんの声が聞こえるため、劇中の人物は変わっていません。
Y2Kの兵士たちを束ねるボルドの日本語音声は、中村悠一さんが担当しました。『呪術廻戦』の五条悟役などで知られる声優です。
中村悠一さんの冷静で芯のある声は、危険な作戦を前にしたチームのまとめ役とよく合っています。大人数が集まる場面でも、誰が重要人物なのかを声だけで印象づける配役です。
身体の柔らかさを買われ、赤外線センサーを突破する役目を任されたマリク。その日本語音声は、榎木淳弥さんが担当しました。榎木淳弥さんは『呪術廻戦』の虎杖悠仁役で知られています。
ボルド役の中村悠一さんと並ぶことで、『呪術廻戦』の五条悟と虎杖悠仁を演じる2人が『VIVANT』の救出作戦へ参加する形になりました。声優ファンがすぐ反応したのも当然といえます。
第18話で乃木が用意した同時通訳機は、日本語・モンゴル語・タイ語・アゼルバイジャン語・中国語の5言語に対応すると説明されました。
救出作戦には、日本の別班だけでなく、テント、民間軍事会社PMSC Y2K、タイのチョッキー、長野専務のエージェント・ゲルンらが参加します。国籍も母語も異なるため、作戦中に通常の逐次通訳を挟んでいては、連絡が遅れかねません。
イヤホンを通じて各自の言葉を即座に理解できる設定にしたことで、視聴者にも多国籍チームが一つの部隊として動き始めたことが伝わります。機器の製品名や詳しい技術仕様は、今回確認した公式資料では明らかにされていません。
ここからは、劇中で確認できる表現をもとにした演出面の考察です。
一般的な翻訳端末なら、全員の言葉を一つの合成音声で読み上げても機能は果たせます。しかし『VIVANT』では、発言者ごとに声を変えました。これには、少なくとも三つの効果があります。
大人数の作戦会議で全員が同じ音声になれば、画面から目を離した瞬間に話者が分かりにくくなります。声色を分けることで、通訳された日本語でもチョッキー、ゲルン、ボルドらの個性を保てます。
俳優は自分の言語で感情を表し、視聴者は著名声優の日本語で内容を理解できます。字幕を追う負担を減らしながら、海外映画の吹き替え版を見るような勢いを作れる仕掛けです。
第18話は、乃木、ノコル、テント、Y2K、チョッキー、ゲルン、新庄らが一堂に集まる回です。映像側が過去の主要人物を集結させる一方、音声側にも人気声優を集めることで、前半戦の締めくくりにふさわしい特別感が生まれました。
ただし、TBSがこの三点を制作意図として公式に説明したわけではありません。あくまで、完成した場面から読み取れる演出効果です。
今回の6人より前にも、『VIVANT』では声だけの重要な出演が続いていました。
| 声優 | 『VIVANT』での担当 | 『名探偵コナン』での役 |
|---|---|---|
| 高山みなみさん | AIハヤト | 江戸川コナン |
| 林原めぐみさん | ドラムの翻訳アプリ音声 | 灰原哀 |
| 大谷育江さん | ジャミーンの携帯音声 | 円谷光彦 |
ここへ毛利小五郎役の小山力也さん、高木刑事と小嶋元太役の高木渉さんが加わりました。『VIVANT』の端末音声をたどるだけで、『名探偵コナン』の主要人物が次々にそろう状態です。
さらに、中村悠一さんと榎木淳弥さんは『呪術廻戦』の五条悟と虎杖悠仁、鬼頭明里さんと小山力也さんは『鬼滅の刃』の竈門禰豆子と煉獄槇寿郎を担当しています。今回の6人は、声優に詳しい視聴者ほど何重にも楽しめる配役になっています。
注意したいのは、高木渉さんの担当キャラクターです。
6人の声優名は両記事で一致していますが、高木渉さんの担当だけが異なります。TBS公式の通常キャストページには、2026年9月14日8時の確認時点で今回の6人と個別の担当関係が掲載されていません。
本記事では、人物ごとの一覧を明記したスポニチアネックスの記載に基づき「マタ」としました。ただし、現段階ではTBSによる個別の確定発表を確認できないため、断定し切れない情報です。公式サイトや出演者側から役名が発表された場合は修正します。
第18話の同時通訳機は、多言語の壁を一気に解消するだけの道具ではありませんでした。国も組織も違う人物を一つのチームへまとめ、同時に人気声優6人をサプライズ投入するための舞台装置でもあります。
画面では乃木たちの最強チームが集結し、音では『名探偵コナン』『呪術廻戦』『鬼滅の刃』の人気声優が集結する。第18話は、救出作戦が始まる前から“オールスター戦”になっていたのです。