※以下には『VIVANT』第16話のネタバレが含まれます。
『VIVANT』第16話で、乃木憂助が柚木薫とテレビ電話をする場面が描かれました。
しかし、薫と話していた画面上の乃木は、本人がその場で応答していたものではありません。乃木の姿や声、受け答えをAIで再現した「AI乃木」でした。
結論からいうと、この電話の直接的な目的は、AIによるなりすまし技術を佐野公安部長へ実演することです。さらに、その技術を公安内部に潜むシンシーのスパイへの対策に利用する意図があると考えられます。
第16話では、佐野雄太郎(公安部長)が乃木に対し、公安内部にいるシンシーのスパイをどう見つけるのかと問いかけます。
その流れで行われたのが、薫へのテレビ電話でした。
薫は画面に映る乃木と自然に会話していましたが、実際にはAIによって作られた乃木です。乃木は説明だけで済ませず、本人をよく知る相手とも違和感なく会話できる精度を、佐野の前で示したことになります。
したがって、主目的は薫への連絡そのものではなく、佐野にAI技術の実用性を理解してもらうことだったと整理できます。
『VIVANT』に登場するAIハヤトは、別班が所有するスーパーコンピューターです。声を担当しているのは高山みなみさんで、人物分析や情報処理だけでなく、作戦を支える存在として描かれています。
今回のAI乃木は、録画映像を流しただけではありません。薫の言葉に合わせて返答しているため、顔・声・会話をリアルタイムで再現する、ディープフェイクに近い技術とみられます。
第16話で示された事実を整理すると、次のようになります。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 確認できた事実 | 薫が画面上の乃木と自然に会話した |
| 確認できた事実 | その乃木はAIによって作られたものだった |
| 確認できた事実 | 乃木は公安内部のスパイについて佐野と話していた |
| 現時点の考察 | この技術をスパイの特定後や接触工作に使う |
| 未確定 | 実際に誰へなりすまし、どう作戦を進めるか |
公安内部のスパイを確保しても、その人物からシンシーへの連絡が突然途絶えれば、相手側に異変を察知される可能性があります。
そこで、AIでスパイ本人の姿や声を再現できれば、シンシーとの連絡を続けられるかもしれません。偽の情報を流す、相手の反応を見る、連絡先や指示役を突き止めるといった展開が考えられます。
ただし、AIハヤトが自動的にスパイを発見するわけではありません。AIによるなりすましは、スパイを誘い出す、あるいは特定・確保した後も情報経路を維持するための手段と考えるのが自然です。
詳しい作戦はまだ描かれていないため、ここから先は第16話の流れに基づく考察です。
乃木が薫を選んだ正確な理由は、作中では説明されていません。
考えられるのは、薫が乃木の顔、声、話し方をよく知る人物だからです。身近な薫が違和感に気付かなければ、AIの再現度を示す実演として説得力が生まれます。
また、作中では、別班員が任務先や現在地を家族に悟られず連絡する用途にも、この技術が使われていることが示唆されています。薫への電話は、もともとの利用法と公安との共同作戦への応用を同時に見せる場面だったのでしょう。
薫が実演相手に選ばれたことで、「薫が怪しいのでは」と感じた人もいるかもしれません。
しかし、今回の電話だけで薫がシンシー側の人物だと判断できる材料はありません。むしろ、乃木をよく知る相手にも見破られないことを示すために選ばれた、と見る方が場面の流れに合っています。
薫の過去に未解明な部分が残っていることと、今回のAI実演は分けて考える必要があります。
今後考えられる利用法は、主に次の3つです。
いずれも現段階では確定していません。ただ、佐野の質問に続けてAI乃木を実演した以上、公安内部のスパイをめぐる作戦の重要な仕掛けになる可能性は高そうです。
※
乃木が薫へテレビ電話をした直接の目的は、AIハヤトによる高精度ななりすましを佐野公安部長へ実演することでした。
画面上の乃木は本人ではなくAIです。薫が自然に会話できたことで、本人を知る相手さえ見分けにくい精度が示されました。
その技術は、公安内部のスパイを誘い出したり、確保後も本人を装ってシンシーとの連絡を続けたりする作戦につながると考えられます。ただし、具体的な使い方はまだ確定していないため、次回以降の描写を待つ必要があります。