愛知・名古屋アジア大会の空手男子個人形で、西山走選手が金メダルを獲得しました。
初出場のアジア大会で世界ランキング1位の実力を見せ、「西山走は何者?」「走は何と読むの?」「妻も空手の日本代表だった?」と気になった人も多いでしょう。
西山走選手の読み方は「にしやま・かける」です。大学3年まで公式戦に出られない時期を経験しましたが、卒業後は消防士として働きながら力を伸ばし、2025年に世界選手権を制しました。
妻は、空手女子形の元日本代表で2023年世界王者の大野ひかるさんです。この記事では、西山走選手のプロフィールと学生時代からの経歴、現在の所属、妻や家族について分かりやすく紹介します。
| 名前 | 西山 走(にしやま かける) |
|---|---|
| 生年月日 | 1995年8月20日 |
| 年齢 | 31歳(2026年9月21日現在) |
| 出身地 | 岡山県 |
| 出身中学 | 岡山理科大学附属中学校 |
| 出身高校 | おかやま山陽高校 |
| 出身大学 | 同志社大学スポーツ健康科学部 |
| 現在の所属 | 特定非営利活動法人スマイスセレソン |
| 種目 | 空手・男子個人形 |
| 競技開始 | 5歳 |
名前の「走」は「かける」と読みます。2026年9月現在、男子形の世界ランキング1位で、世界選手権、ワールドゲームズ、プレミアリーグなど主要国際大会を制してきた日本代表のエースです。
空手の「形」は、仮想の相手に対する攻撃と防御を組み合わせた一連の動きを演武し、技の正確さ、力強さ、スピード、表現などを競う種目です。
西山選手は2026年9月21日、愛知県の豊橋市総合体育館で行われたアジア大会の男子個人形に出場しました。世界選手権王者でありながら、アジア競技大会は今回が初出場です。
初戦はスリランカ代表に5-0、準々決勝はインドネシア代表に5-0で勝利。準決勝ではクウェート代表を4-1で破り、マカオ代表との決勝へ進みました。
決勝も5-0の判定で制し、自国開催のアジア大会で金メダルを獲得。持ち味であるスピードとパワーに加え、基本に忠実な演武でアジアの頂点に立ちました。
西山選手は大会前、元日本代表の妻がアジア大会に出場できず悔しい思いをしたことにも触れ、勝利で恩返ししたいという思いを語っていました。家族が見守る日本開催の舞台で、その目標を実現したことになります。
西山選手が空手を始めたのは5歳のときです。幼い頃に友達へけがをさせてしまったことから、父親が礼儀を学ばせようと岡山県倉敷市内の道場へ連れていったことがきっかけでした。
岡山理科大学附属中学校、おかやま山陽高校では空手道部に所属。高校は強豪校で厳しい練習を経験し、卒業後は同志社大学スポーツ健康科学部へ進学しました。
現在の圧倒的な成績からは意外ですが、同志社大学では3年生まで試合に出られず、伸び悩んだ時期がありました。
転機になったのは、大学3年時に参加した剛柔流の強化練習です。大分の佐藤重徳師範から体の使い方を教わり、全身を連動させた技が自分に合う感覚をつかみました。
その後、4年生で全日本学生空手道選手権に初出場し、男子形で優勝。2017年の愛媛国体でも頂点に立ち、一度きりの大学最後のチャンスを結果につなげました。
2018年に同志社大学を卒業すると、佐藤師範のもとで空手を続けるため大分へ移り、大分市消防局に入りました。消防士は子供の頃から憧れていた仕事でもあったそうです。
勤務後に練習を重ねる二重生活でしたが、2019年にKARATE1シリーズA・イスタンブール大会で優勝。2021年はプレミアリーグ・モスクワ大会を制し、全日本選手権で準優勝しました。
2022年にはプレミアリーグで複数回優勝し、全日本選手権でも初優勝。長く男子形をけん引した東京五輪金メダリスト・喜友名諒さんを追う立場から、日本の新エースへと成長しました。
西山選手は2022年から2026年まで、プレミアリーグの年間王者にあたるグランドウィナーを5年連続で獲得しています。
2025年はワールドゲームズ成都大会の男子形で優勝。さらに同年11月の世界選手権でも金メダルを獲得し、念願の世界王者になりました。
2026年もプレミアリーグ4大会をすべて制し、アジアシニア選手権でも優勝。そこへ今回のアジア大会金メダルが加わり、世界ランキング1位にふさわしい安定した強さを示しています。
西山選手は消防士として8年間働いた後、2026年4月から特定非営利活動法人スマイスセレソンに所属しています。
スマイスセレソンはスポーツ幼児園などを運営する大分の団体です。西山選手は広報業務を担当し、子供たちへスポーツの楽しさを伝えながら競技を続けています。
自宅2階には大会用と同じマットを敷いた道場を整え、毎日約3時間練習。仕事と競技を両立した消防士時代の経験を土台に、現在は競技へより集中できる環境を築いています。
▼空手男子個人形の西山走選手の妻は空手女子形の元日本代表で2023年世界王者の大野ひかるさん
| 名前 | 西山ひかる(競技時の名前は大野ひかる) |
|---|---|
| 生年 | 1992年 |
| 出身地 | 大分県 |
| 出身大学 | 同志社大学スポーツ健康科学部 |
| 勤務先 | 大分市消防局 |
| 元種目 | 空手・女子個人形/女子団体形 |
| 主な実績 | 2023年世界選手権優勝、全日本選手権4連覇 |
妻の大野ひかるさんは、西山選手より3学年上の元空手日本代表です。競技では結婚後も旧姓の「大野」で活動したため、現在も大野ひかるさんの名前で広く知られています。
2016年の世界選手権で女子団体形を制し、個人形では2021年世界選手権で準優勝。2023年のブダペスト世界選手権で悲願の金メダルを獲得しました。
国内では2020年から2023年まで全日本選手権4連覇を達成。2023年12月の4連覇を最後に現役を引退し、現在は消防士として働きながら、後進の指導や家族のサポートに携わっています。
西山走選手と大野ひかるさんは、ともに同志社大学スポーツ健康科学部で学び、卒業後は大分市消防局に勤務しました。二人は2022年8月に結婚しています。
結婚から約4か月後の全日本選手権では、大野さんが女子形で3連覇、西山選手が男子形で初優勝。大会史上初となる夫婦そろっての全日本制覇を成し遂げました。
2023年に妻が世界選手権を制し、2025年には夫も世界選手権で優勝。時間を分けて同じ頂点に立った「夫婦世界王者」です。
2026年9月現在、二人には1歳の長女がいます。大野さんは消防士として働きながら子育てと夫の競技生活を支え、西山選手にとって家族と過ごす時間が緊張から離れられる大切な時間になっているそうです。
西山選手の強みとしてまず挙げられるのが、スピードとパワーです。妻の大野さんは、厳しい父親と幼少期から二人三脚で積み上げた経験が、他の選手にはないスピードにつながっていると分析しています。
ただし、西山選手が大切にしているのは見た目の速さだけではありません。突きや受けには本来の攻防の意味があり、「どこを突いているか」まで意識して技を出すと同志社大学のインタビューで説明しています。
基本から外れず、実際の相手を想定した技に世界トップ級の速さと力を加える。それが、西山選手の形が国内外で高く評価される理由と考えられます。
西山走選手の読み方は「にしやま・かける」です。1995年8月20日生まれの岡山県出身で、おかやま山陽高校、同志社大学を経て、現在はスマイスセレソンに所属しています。
大学3年まで試合に出られない時期を乗り越え、卒業後は大分市消防局で8年間勤務しながら成長。2025年に世界選手権とワールドゲームズを制し、2026年にはプレミアリーグ5年連続年間王者とアジア大会金メダルを達成しました。
妻は2023年世界王者で元日本代表の大野ひかるさんです。2022年の夫婦日本一、夫婦そろっての世界王者、そして家族の支えを力に変え、西山選手は日本男子形の中心として世界の頂点を走り続けています。