新作アニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が2023年11月17日に公開、10日間で興行収入5.1億円のヒットを記録、作品の評価も高く、いまだ「ゲゲゲの鬼太郎」人気に驚きです!
「ゲゲゲの鬼太郎」の原点である『墓場鬼太郎』が貸本漫画として1960年に始まったことから、なんと60年以上が経過してます。
60年! その間、漫画、テレビアニメ、アニメ映画、テレビドラマ、テレビCM、舞台など繰り返し作品が誕生しては消え、私たちを楽しませてくれました。
そんな国民的ヒーロー「ゲゲゲの鬼太郎」ですが、意外というのか当然というべきか、実写化作品は少なく、数えるくらいしかありません。
本記事では、水木しげる原作の「ゲゲゲの鬼太郎」の過去の実写化作品「映画・テレビドラマ」4作品について、タイトル、キャスト、スタッフ、あらすじ、世間の評価、興行収入、エピソードなどまとめてみました!
ぜひとも最後まで楽しんで下さいね。
目次
- 1 「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズの原点である「墓場鬼太郎」(はかばきたろう)
- 2 「月曜ドラマランド ゲゲゲの鬼太郎」(ドラマ実写化1985年):キャスト、スタッフ、あらすじ、世間の評価、エピソードなど!
- 3 「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪奇伝・魔笛エロイムエッサイム」(映画実写化1987年):キャスト、スタッフ、あらすじ、世間の評価、興行収入、エピソードなど!
- 4 「ゲゲゲの鬼太郎」(映画実写化2007年):キャスト、スタッフ、あらすじ、世間の評価、興行収入、エピソードなど!
- 5 「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」(映画実写化2008年):キャスト、スタッフ、あらすじ、世間の評価、興行収入、エピソードなど!
- 6 ゲゲゲの鬼太郎・過去の実写化「映画・テレビドラマ」4作品マトメ
「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズの原点である「墓場鬼太郎」(はかばきたろう)
▼日本漫画市場不朽の名作「ゲゲゲの鬼太郎」の登場キャラクター(みなとさかい交流館の正面外壁)
「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズの原点である「墓場鬼太郎」(はかばきたろう)は、貸本漫画として発表されました。
墓場から生まれた幽霊族の少年・鬼太郎と多種多様な妖怪たちとの交流を描いています。
当時の連載タイトルは『墓場の鬼太郎』でしたが、アニメ化に伴い「ゲゲゲの鬼太郎」に改題され、内容も怪奇色から鬼太郎と妖怪の対決路線へと変化していきました。
当初の鬼太郎は、煙草を吸い街をうろつき、儲け話に釣られる放埓な俗物として描かれており、後の「正義のヒーロー鬼太郎」とは大きく異なるキャラクターでした。
その後、漫画アニメで爆発的な人気を博した「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズですが、実写化は意外というのか当然というべきか、わずかしかありません。
どうしても漫画やアニメのイメージが強すぎて、かえって気になりましたので、実写化作品について調査しました。
年代順に解説します。
「月曜ドラマランド ゲゲゲの鬼太郎」(ドラマ実写化1985年):キャスト、スタッフ、あらすじ、世間の評価、エピソードなど!
「月曜ドラマランド ゲゲゲの鬼太郎」(実写化1985年)!
希少な実写化テレビドラマで、テレビドラマとしてはこれ1作品だけです。
「月曜ドラマランド ゲゲゲの鬼太郎」は、1985年8月5日にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマで、水木しげるの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」を原作としています。
この作品は、「ゲゲゲの鬼太郎」の実写化作品であり、特に注目されるのは、当時の最新技術を駆使した実写映像化でした。監督は小林義明、脚本は山崎晴哉が担当。
あらすじは、ある日、霊界郵便配達夫から鬼太郎宛に手紙が届くところから始まります。差出人は関京子ちゃんという小学生の女の子で、彼女は塾からの帰り道に何者かにハサミで突然襲われたと報告します。彼女のお父さんの様子もおかしく、京子ちゃんは妖怪のしわざだと考え、鬼太郎に悪い妖怪をやっつけてほしいと頼みます。鬼太郎は一反もめんと共に京子ちゃんの家へ向かい、そこで待ち受けていたものとは…という展開です。
キャストには六浦誠、竹中直人、夏樹陽子、石山律雄、木村有里、赤星昇一郎、佐渡稔、汐路章、うえだ峻、秦暎花、後根宣将などが名を連ね、水木しげる自身も霊界郵便配達夫として特別出演しています。また、声の出演には田の中勇、西尾徳、桑原たけし、増岡弘が参加しました。
この作品は、鬼太郎の活躍を宇宙刑事調に彩る独特なスタイルで制作され、特に竹中直人演じるねずみ男や由利徹の砂かけばばあ、赤星昇一郎の子なきじじいなど、キャスティングも非常に魅力的でした。さらに、水木しげる先生が霊界郵便配達夫という役で登場する点もファンにとっては特別な魅力でした。
このドラマの評価や視聴率についての具体的な情報は見つかりませんでしたが、水木しげるの代表作を基にした作品であり、当時の最新技術を駆使した実写化という点で注目を集めたことは間違いありません。
「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪奇伝・魔笛エロイムエッサイム」(映画実写化1987年):キャスト、スタッフ、あらすじ、世間の評価、興行収入、エピソードなど!
▼「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪奇伝・魔笛エロイムエッサイム」(実写化1987年)
『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪奇伝・魔笛 エロイムエッサイム』は、1987年に製作された実写版『鬼太郎』の映画です。
この映画は水木しげるの原作に基づいており、鬼太郎とその仲間たちが様々な妖怪と戦う物語を描いています。
映画のあらすじは、鬼太郎が悪魔くんからの手紙を受け取り、精気を抜かれてミイラ人間と化した星先生を救出するために冒険に出るというものです。
映画のキャストには、和田求由が鬼太郎役、若村麻由美が桜子役、うえだ峻がねずみ男役、不破万作が子泣きじじい役、奥村公延が砂かけばばあ役など、様々な役者が出演しています。また、田の中勇が目玉親爺の声を担当しています。
▼若村麻由美が桜子役で出演
この映画は、水木しげる作品の妖怪たちの世界をリアルに描いた作品として評価されています。特に、一反木綿のバック転や若村麻由美演じる桜子、余貴美子演じる濡れ女の妖艶な魅力が見どころとされています。
▼余貴美子が濡れ女役で出演
映画の評価に関しては、視聴者からのレビューは様々です。一部の視聴者は期待はずれと感じる一方で、悪魔くんとのコラボレーションや妖怪たちの表現を高く評価する声もあります。総じて、映画はファンにとっては魅力的な作品となっています。
興行収入に関する具体的な情報は見つかりませんでしたが、映画は1987年に製作され、その後DVD化されています。
「ゲゲゲの鬼太郎」(映画実写化2007年):キャスト、スタッフ、あらすじ、世間の評価、興行収入、エピソードなど!
『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪奇伝・魔笛 エロイムエッサイム』1987年から20年たった、2007年に映画実写版「ゲゲゲの鬼太郎」が登場です。
2007年に公開された『ゲゲゲの鬼太郎』は、人気のある妖怪キャラクター、鬼太郎を主人公とする実写映画です。
映画の主要キャストには、ウエンツ瑛士が鬼太郎役、井上真央、田中麗奈、大泉洋などの今も活躍している俳優たちが名を連ねています。また、妖怪たちの声は、御存じ田の中勇をはじめとする著名人が担当しました。
▼なんといっても、はまり役のねずみ男・大泉洋
監督は本木克英、脚本は羽原大介が担当。
この映画のあらすじは、原作「天狐」「妖怪大裁判」「妖怪列車」の3エピソードを基にしており、人間の少女と鬼太郎の間の淡い恋愛を含むオリジナル要素も織り交ぜられています。映画の舞台は、鬼太郎たちが暮らすゲゲゲの森。鬼太郎は、団地に住む少年・三浦健太からの手紙を受け取り、困っている人間たちを助けるために人間界へと向かいます。物語は、邪悪な妖怪や人間の怨念が凝縮された「妖怪石」を巡る鬼太郎の戦いを描いています。
映画は松竹によって配給され、上映時間は103分です。
製作にはフジテレビジョン、電通、スカパー・ウェルシンク、バーニングプロダクションなどで、興行収入は約23.4億円となり、日本国内で成功を収めました。
この映画は、妖怪をテーマにしたエンターテインメント作品として、多くの観客に楽しまれた作品です。
「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」(映画実写化2008年):キャスト、スタッフ、あらすじ、世間の評価、興行収入、エピソードなど!
▼往年の名優・緒形拳がラスボス・ぬらりひょん役で登場!
2007年の映画実写「ゲゲゲの鬼太郎」が評価も高く、興行的にも成功をおさめ、はやくも2008年に続編「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」(映画実写化2008年)が公開。
映画「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」は、2008年に公開された実写映画です。
この映画は、ウエンツ瑛士が主演を務め、その他のキャストには北乃きい、田中麗奈、大泉洋、田の中勇、間寛平、寺島しのぶ、佐野史郎、笹野高史、萩原聖人、室井滋、緒形拳、ソ・ジソブ、中川翔子などが名を連ねています。
▼田中麗奈=猫娘も適役!
監督は本木克英、原作は水木しげる、脚本は沢村光彦が担当しています。
映画の興行収入は約14億5,000万円となっており、多くの観客を魅了しました。
ストーリーの概要としては、妖怪たちが暮らすゲゲゲの森と、人間界の交差する物語が展開されます。鬼太郎は、妖怪石を巡るトラブルに巻き込まれ、史上最大のピンチに立ち向かいます。
この映画は、原作の「天狐」「妖怪大裁判」「妖怪列車」の3エピソードを基にしつつ、オリジナルの要素も織り交ぜて作られています。
ゲゲゲの鬼太郎・過去の実写化「映画・テレビドラマ」4作品マトメ
「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズの実写化作品は、その独特の世界観とキャラクターを活かしつつ、時代ごとの映像技術の進化を感じさせる作品群です。以下に、各作品の特色を簡潔にまとめます。
- 「月曜ドラマランド ゲゲゲの鬼太郎」(1985年): 1980年代の特撮技術を駆使したこの作品は、当時のアイドル主演ドラマとして人気を博しました。竹中直人が演じるねずみ男など、個性的なキャスティングが印象的で、東映による制作が光る一作です。
- 「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪奇伝・魔笛エロイムエッサイム」(1987年): この映画は、当時の漫画やアニメの設定を取り入れ、特にぬらりひょんが軍服姿で登場するなど、原作とは異なる独自の世界観を展開しています。
- 「ゲゲゲの鬼太郎」(2007年): 20年ぶりの実写映画化で、監督は本木克英、脚本は羽原大介が担当。ウエンツ瑛士や井上真央、田中麗奈、大泉洋など、豪華キャストが集結。CG技術を駆使した妖怪たちの表現が特徴的です。原作のエピソードを基にした物語に、人間と鬼太郎の交流を織り交ぜたストーリーが展開されます。
- 「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」(2008年): 前作のヒットを受けて制作された続編で、全キャストが続投。監督も本木克英が再び務め、完全オリジナルの物語が展開されます。こちらもCGを活用した妖怪の表現が見どころで、緒形拳が演じるぬらりひょんなど、個性的なキャラクターが登場します。
これらの作品は、特撮の進化を追体験できるだけでなく、時代ごとの映画製作の特色が反映された貴重な資料とも言えるでしょう。それぞれの作品が持つユニークな魅力を存分に楽しむことができます。
「ゲゲゲの鬼太郎」実写化の次回作は公式には発表されていませんが、実写化ならではのキャスティングに大いに期待したいものです!