朝ドラ『ブラッサム』のオープニングで、石橋静河さんが桜の中で踊る姿。「あの景色はどこ?」「物語の舞台と同じ岩国?」と気になった方もいるのではないでしょうか。
撮影を支援した滋賀ロケーションオフィスによると、タイトル映像はすべて滋賀県内で撮影されています。ただし、桜の具体的な撮影地点は非公開。一方、桜を見上げるポスタービジュアルは山口県岩国市で撮られたもので、オープニングとは場所が異なります。
この記事では、桜の場面、珠の書斎、ポスターの三つを分け、分かっている場所と公表されていない部分を整理します。
滋賀ロケーションオフィスが9月28日付で掲載したロケ地情報には、タイトル映像の全シーンを県内で撮影したことが記されています。珠が踊る場面なども、県内の桜の中で撮られました。
一方で、同じ案内には桜のロケ地は非公開と明記されています。「滋賀県までは分かるが、どの公園や桜並木なのかは公表されていない」というのが、現時点の答えです。
| 映像・写真 | 確認できた撮影場所 | 情報の範囲 |
|---|---|---|
| オープニングの桜・ダンス場面 | 滋賀県内 | 具体的な地点は非公開 |
| オープニングの珠の書斎 | 滋賀県東近江市・外村繁邸 | 施設名まで公表 |
| 8月7日発表のポスタービジュアル | 山口県岩国市・錦帯橋そばの桜並木 | 制作統括の説明あり |
同じ作品に登場する桜でも、どの映像や写真の話かによって答えが変わります。撮影場所を調べるときは、まず「毎朝流れるオープニング」なのか「宣伝用のポスター」なのかを分けると迷いにくくなります。
景色が似ている場所を探す楽しみはあります。ただし、有名な桜の名所であることと、実際に番組を撮影した場所であることは別です。今回確認した公式情報から、特定の公園名や湖岸の地点まで絞ることはできません。
また、非公開の理由も同案内では説明されていません。「私有地だから」「混雑を避けるため」といった説明を、根拠なしに付け加えるのも控えたいところです。
桜の場所とは異なり、タイトル映像の書斎は施設名まで分かっています。滋賀ロケーションオフィスは、東近江市の外村繁邸を珠の書斎として使用し、市の全面協力で撮影したと紹介しています。
ここで区別したいのは、物語の中の場所と、カメラを置いた現実の場所です。「珠の書斎」という設定を、東近江市にある建物で表現したという関係になります。この情報だけで、主人公のモデル・宇野千代がその建物で執筆したと考えることはできません。
屋外の桜と屋内の書斎が一つのタイトル映像になっていても、両者が同じ敷地にあるとは限りません。外村繁邸へ行けばダンス場面の桜も見られる、と受け取らないようにしましょう。
では、岩国の桜という情報は間違いなのでしょうか。そうではありません。NHK財団のステラnetが8月7日に紹介したポスタービジュアルについて、制作統括の村山峻平さんは、錦帯橋のすぐそばの桜並木で撮影したと説明しています。
撮影は早朝の春霞の中で行われ、写真は石田真澄さん、デザインは矢後直規さんが担当しました。一方、毎朝流れるタイトル映像の監督は奥山大史さんです。
つまり、「岩国で撮影」と「滋賀で撮影」は矛盾する情報ではなく、対象が違います。ポスターの説明をオープニング全体に広げてしまうと、撮影地を取り違えることになります。
滋賀ロケーションオフィスは、開花前から満開、葉桜へと移る桜の姿にも注目するよう案内しています。場所だけでなく、桜がどの段階にあるのかを見るのも、映像を味わう手掛かりになりそうです。
ここからは編集上の考察です。満開の一瞬だけを「完成した姿」と捉えるのではなく、その前後も続く時間として見ると、主人公が経験を重ねていく物語にも重ねて受け止められます。きれいな風景の紹介というだけでなく、同じ映像を見たときの印象が本編の展開によって変わる余地もあるでしょう。
ただし、桜の状態と主人公の年齢や特定の出来事が一対一で対応すると、公式に説明されたわけではありません。物語の結末を示す伏線と決めつけず、見方の一つとして楽しみたいところです。
『ブラッサム』のオープニングは、すべて滋賀県内で撮影されています。桜の具体的な場所は非公開ですが、珠の書斎には東近江市の外村繁邸が使われました。
一方、岩国の錦帯橋そばで撮影されたのは、8月7日発表のポスタービジュアルです。オープニングの桜、書斎、ポスターの桜を分けると、撮影地の情報がすっきりつながります。主題歌とともに、桜の移り変わりにも目を向けてみると、毎朝の短い映像に新しい楽しみが見つかるかもしれません。
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