LOST10の下向き矢印は何?北海道の道路にある矢羽根の意味!

山並みと一本道を背景に赤白の矢羽根を描き、「LOST10 下向き矢印の意味は?」と記したイメージ画像。

『LOST10(ロストテン)』の道路の場面で気になる、頭上から地面を指すような下向きの矢印。見慣れない形に、「何を知らせているの?」と不思議に思った方もいるのではないでしょうか。

北海道の道路で見かけるこの設備は、「矢羽根」と呼ばれる固定式視線誘導柱です。雪で道路の境目が分かりにくくなるときに、車道の端を知る目印になります。

名前と役割が分かると、何気ない道路の風景にも、北海道の冬を支える工夫が見えてきます。下向きの理由から、雪のない季節にも設置されている理由まで整理します。

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LOST10で気になる下向き矢印の正体は「矢羽根」

▼早朝、遭難捜索のため現場へ駆けつける小駒刑事(横浜流星さん)

夕暮れのまっすぐな道路を手前の車が走行している様子。左手前には赤と白の縞模様の下向き矢印の形をした矢羽根(固定式視線誘導柱)が設置されており、遠くには大きな山がそびえています。

「矢羽根」は通称で、正式には固定式視線誘導柱といいます。道路の脇から伸びた支柱の先に矢印を付け、高い位置から地面を指す形の設備です。

寒地土木研究所の「北の道ナビ」でも、この名称で紹介されています。北海道のような積雪寒冷地では、雪や吹雪で道路の形が見えにくくなります。そこで、路面より高い場所に目印を置き、道路がどこを通っているか把握しやすくしているのです。

『LOST10』は北海道を舞台とする作品で、TBS公式の小栗旬さんのコメントから、実際に北海道でも撮影したことが分かります。こうした地域の道路設備を知ると、登場人物の背景に広がる風景も楽しめます。

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矢羽根が下を向くのは、車道の端を示すため

▼小駒刑事(横浜流星さん)が向かう道路には無数の「矢羽根」と呼ばれる固定式視線誘導柱がみえる

夕暮れのまっすぐな道路を手前の車が走行している様子。左手前には赤と白の縞模様の下向き矢印の形をした矢羽根(固定式視線誘導柱)が設置されており、遠くには大きな山がそびえています。

矢印の先が知らせているのは、車道と路肩の境目となる位置です。路肩とは、車道の外側にある道路の端の部分を指します。

自動車情報サイト「KURU KURA」が掲載する北海道の実例では、矢羽根が車道と路肩の境目の白線を指していることを写真で確認できます。下向きの形には、地面のどの位置を目印にするか伝える役割があるわけです。

雪で白線が隠れても、上の目印を頼りにできる

雪のない道路なら、舗装や白線を見て車道の幅を判断できます。ところが一面が雪に覆われると、普段は分かる境目も見えにくくなります。

そんなとき、高い場所の矢羽根が道路の位置を知る助けになります。道路に沿って続く目印なので、一つの地点だけでなく、道が延びている方向も捉えやすくなります。

「下へ進む」という指示として見ると不思議ですが、「この下が道路の境目」と読むと、矢印の形がすっと理解できます。

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矢羽根は除雪にも役立つ道路設備

矢羽根には、一般のドライバーの目印になることに加え、除雪作業を助ける役割もあります。道路が雪に埋まったときは、雪を取り除く側にも道の位置を知る手掛かりが必要だからです。

寒地土木研究所の研究資料では、北海道で除雪の目印として使われていたスノーポールが、除雪車両によって損傷する問題があったことを説明しています。その対策や作業の効率化を図るため、1980年代以降、固定式の矢羽根が広く導入されてきました。

つまり矢羽根は、道路を走る人と、道路を走れる状態に保つ人の両方を支える設備です。目立つ矢印が並んだ風景の背景には、雪の多い地域ならではの日常があります。

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雪のない季節にも矢羽根があるのはなぜ?

雪が積もっていない道路に矢羽根があっても不思議ではありません。夏も設置したまま使う固定式があるためです。

「北の道ナビ」によると、初期には夏に撤去して冬に設置するものがあり、その後、通年で設置する固定式が使われるようになりました。雪対策の設備でも、雪景色のときだけ現れるわけではないのです。

ドラマの画面に矢羽根が見えた場合も、その存在だけで撮影時期を冬と決めることはできません。道路の雪の有無と設備が置かれていることを分けて見ると、景色を読み違えずに済みます。

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矢羽根からLOST10の撮影場所まで分かる?

矢羽根は北海道の道路らしさを感じる手掛かりになりますが、それだけでは具体的な撮影道路を特定できません。広く使われている設備なので、一つの町や道路だけの特徴ではないためです。

ロケ地を確かめるなら、制作側や自治体の発表、場所を特定できる建物や道路情報など、別の根拠が必要になります。本記事では、矢羽根が映る場面の道路名や市町村までは確認していません。

ここからは作品の楽しみ方としての考察ですが、北海道を舞台とする『LOST10』では、大きな山並みだけでなく、こうした小さな道路設備にも地域の暮らしが表れます。犯人や人物関係を追う合間に風景へ目を向けると、物語の土地をもう少し身近に感じられそうです。

なお、矢羽根を特別な伏線として使ったという制作側の説明は、今回確認した資料にはありません。まずは実在する道路設備として意味を知ると、画面の疑問を自然に解消できます。

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まとめ

『LOST10』をきっかけに気になった道路の下向き矢印は、「矢羽根」と呼ばれる固定式視線誘導柱です。車道の端を知らせ、雪や吹雪の中での道路の見分けや除雪作業を助けます。

固定式は雪のない季節にも設置されているため、矢印の存在だけで季節や撮影場所が分かるわけではありません。北海道の冬を支える設備だと知ってから見ると、何気ない道路の場面にも違った面白さが見えてきます。

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参考資料