※以下、『VIVANT』第13話のネタバレを含みます。
『VIVANT』第13話のラストで、乃木憂助の相棒ともいえる公安の野崎守が「最大の裏切り者」として浮かび上がりました。
結論からいうと、野崎が疑われたのは、飛行訓練所へ電話したことだけが理由ではありません。事前に知っていた情報を隠したこと、バンコクへ向かうという発言と渡航記録が一致しなかったこと、新庄が別班拉致事件に関与していなかったことが重なった結果です。
ただし、野崎がなぜ別班員を捕らえたのか、本当に乃木の敵になったのかは、8月10日時点では明かされていません。
8/9(日)よる9時!日曜劇場『VIVANT』第13話 【TBS】
第13話で分かった事実を順番に並べると、野崎へ疑いが向いた理由が見えやすくなります。
| 場面 | 分かったこと | 推理上の意味 |
|---|---|---|
| 新庄とチョッキーへの尋問 | 2人は捕らわれた別班員5人の行方を知らなかった | 新庄犯人説が崩れた |
| 飛行訓練所の通話記録 | 野崎が和久井の携帯電話を借り、訓練所へ連絡していた | 新庄の操縦資格を以前から知っていた可能性 |
| 乃木からの報告 | 野崎は新庄の操縦資格を初めて知ったように振る舞った | 情報を隠していた疑い |
| バンコクへの渡航記録 | 野崎名義の記録が確認できなかった | 新庄を引き取りに行くという発言と矛盾 |
| ラストのエルサレム | 野崎が謎の人物と接触していた | 乃木たちとは別の計画で動いていた可能性 |
TBSも第13話について、乃木が野崎から裏切られた展開だったと説明しています。TBS公式トピックス
新庄はノゴーン・ベキの脱獄を助け、プライベートジェットを操縦して国外へ逃れた人物です。
乃木はアリへの尋問から、新庄が航空機の操縦資格を持っていたことを知ります。ところが調査を進めると、野崎はそれ以前に、クーダン国立飛行訓練所へ連絡していたことが分かりました。
つまり野崎は、新庄が航空機を操縦できるかどうかを、乃木より先に確認していたと考えられます。
公安の野崎が逃亡した元部下の経歴を調べること自体は、不自然ではありません。
問題は、乃木から新庄の操縦資格を聞いた際、すでに知っていた情報を共有せず、初耳のように振る舞った点です。
新庄を追う側なら、逃亡経路を左右する重要情報を乃木へ伝えるのが自然です。それを隠したため、「新庄へ疑いを集中させ、別の人物から目をそらそうとしたのではないか」という疑念が生まれました。
したがって、電話だけで別班員拉致の犯人と確定したわけではありません。電話は、野崎が情報を隠していたことを示す状況証拠の一つです。
乃木は野崎へ新庄確保の予定を伝え、野崎は自分がバンコクへ行って身柄を引き取ると答えていました。
ところが、太田梨歩とAIハヤトが渡航情報を調べても、野崎名義の記録は確認できませんでした。
渡航記録がないことだけで拉致犯と断定することはできません。別名義や通常とは異なる手段で移動した可能性もあります。
それでも疑いが強まったのは、「バンコクへ向かう」という野崎の説明が事実と一致しなかったからです。さらにラストでは、野崎がバンコクではなくエルサレムで謎の人物と接触していました。
電話、情報の隠蔽、渡航をめぐる説明、エルサレムでの行動がつながり、乃木たちは野崎の関与を確信したと考えられます。
TBSの第14話公式あらすじでは、野崎を別班員を捕らえた「真犯人」とし、次回に暗躍の全貌が明かされると予告しています。
このため、物語上は野崎が事件の中心人物として提示されています。
一方、第13話だけでは、次の点がまだ分かりません。
「野崎が関与したこと」と「野崎が何のために動いたか」は、分けて考える必要があります。
| 見方 | 現時点での根拠 | 未確定部分 |
|---|---|---|
| 乃木や別班の敵になった | 拉致事件の真犯人として提示された | 裏切った動機が不明 |
| 別の目的を持つ二重スパイ | 第1シーズンでの乃木との信頼関係 | 味方を装う証拠はない |
| 外国の組織に協力している | エルサレムで謎の人物と接触 | 組織名や目的は未発表 |
| 別班員を守るための偽装 | 『VIVANT』には味方を欺く作戦の前例がある | 現時点では推測のみ |
エルサレムが登場したからといって、実在する特定の諜報機関との関係を断定することはできません。
「野崎は悪人になった」「二重スパイだから本当は味方」と、どちらかに決めつける段階ではないでしょう。
8/16(日)よる9時!日曜劇場『VIVANT』第14話 【TBS】
第14話は2026年8月16日放送予定です。
注目したいのは、野崎が協力した相手、別班員5人を捕らえた目的、エルサレムにいた理由、東条の立場です。
宮下今日子さんが演じる新たな人物も登場し、その素性が明らかになると発表されています。野崎が「真の裏切り者」なのか、さらに大きな相手を欺くために動いているのかが、次回の焦点になりそうです。
『VIVANT』第13話で野崎が裏切り者と判断された理由は、次のとおりです。
ただし、野崎の動機と最終的な目的は未発表です。第14話の内容を確認したうえで、「裏切り」という言葉の意味を見直す必要があります。
8月16日放送の『VIVANT』第14話で、野崎守(阿部寛さん)が別班の情報を渡していた相手が、「Xinxi(シンシー)」と呼ばれる秘密組織であることが明らかになりました。
シンシーは表向きには多国籍の民間情報機関ですが、劇中では“中国の別班”ともいえる組織として説明されています。責任者とされるのが、元・中国公安部第6局長の樊林杏(ハン・リンシン/宮下今日子さん)です。
つまり第13話で判明した「飛行訓練所への電話」「新庄の操縦資格を知りながら情報を隠していたこと」「バンコクへ向かうという説明と渡航記録の食い違い」は、単なる偶然ではなく、野崎が乃木たちとは別の行動を取っていたことにつながる伏線だったと整理できます。
さらに、拉致された別班員5人についても、シンシーの拠点があるゴルバド共和国に囚われている可能性が高いことが分かりました。
ただし、ここで注意したいのは「野崎が別班情報をシンシーへ渡した」ことと、「野崎が本当に日本や乃木を裏切った」ことはまだ同じとは限らない点です。
第14話では公安の佐野部長が野崎の行動を知っていたことも描かれ、櫻井司令は野崎の裏切りによって、それまで謎だったシンシーの手掛かりを得られたと説明しています。
そのため、野崎の裏切りそのものが潜入や別の任務だった可能性も残されています。
8月23日放送予定の第15話では「裏切りの目的」が焦点となり、東条、佐野、チンギスが鍵を握る人物として予告されています。野崎が本当の裏切り者なのか、それともシンシーへ接近するために裏切りを演じているのか、次回以降が大きなポイントになりそうです。