2026年9月20日、愛知・名古屋アジア大会のトライアスロン男子個人で、北條巧(ほうじょう・たくみ)選手が金メダルを獲得しました。鮮やかな赤髪で表彰台に立つ姿を見て、「髪を赤くした理由は?」「どんな経歴の選手?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、北條巧選手の赤髪の背景には、敬愛するX JAPANのギタリスト・HIDEさんへの憧れと、スポーツを通じて自由を表現したいという思いがあります。さらに今回の赤には、本人がアジア大会を意識したという意味も重なっています。
| 名前 | 北條 巧(ほうじょう たくみ) |
|---|---|
| 生年月日 | 1996年4月7日 |
| 年齢 | 30歳(2026年9月時点) |
| 出身地 | 埼玉県北本市 |
| 出身校 | 北本市立北本中学校、埼玉県立熊谷高等学校、日本体育大学 |
| 所属 | NTT東日本・NTT西日本 |
| 登録地 | 佐賀県 |
北條巧選手は、国内タイトルだけでなく海外大会でも優勝している日本男子トライアスロン界の中心選手です。派手な髪色が注目されやすい一方、競技実績は長年にわたって積み上げられています。
北條巧選手はX JAPANのファンで、特にギタリストのHIDEさんを敬愛しています。2026年5月に鮮やかな赤髪で大会へ現れた際にも、HIDEさんが好きだからだと説明しました。
ただし、赤髪は単なるファッションや験担ぎではありません。北條選手は髪色について、スポーツを通して自由を表現したいという趣旨の思いも明かしています。決められた型をなぞるだけでなく、自分らしく競技に向き合う姿勢の表れといえそうです。
これまでには青髪でレースに出場したこともあり、その際はギタリストのMIYAVIさんから影響を受けたと語っていました。つまり、いつも赤と決めているわけではなく、尊敬する音楽家やその時々の思いを髪色で表現しているのです。今回の赤についてはアジア大会を意識したとも話しており、HIDEさんへの憧れ、自由な自己表現、TEAM JAPANとして臨む大舞台への思いが一つになった色と考えられます。
愛知県蒲郡市の特設コースで行われた男子個人は、スイム750メートル、バイク20キロ、ラン5キロのスプリントディスタンスでした。北條選手はスイムを4番手で終え、バイクでも先頭集団を維持。最後のランで抜け出し、52分56秒で優勝しました。
2位の張喜瑞選手(中国)との差は9秒。開催国・日本に今大会最初の金メダルをもたらし、男子個人における日本勢の5大会連続優勝もつなぎました。レース前から終盤に勝負を仕掛ける方針を持ち、自分の強みを最後まで発揮した内容でした。
北條巧選手の競技人生の土台は水泳です。競泳歴は14年で、高校までは競泳に打ち込んでいました。大学進学を機に2015年から本格的にトライアスロンへ取り組むと、その年の日本U19選手権で3位に入ります。
成長は速く、2017年の日本選手権で4位。2018年にはアジアU23選手権を制し、日本選手権でも初優勝を飾りました。翌2019年も日本選手権を連覇し、国内のトップ選手として定着します。
その後も2022年ヨーロッパカップ・クアルテイラ大会で優勝。2023年にはヨンド大会でワールドカップ初優勝を果たしました。日本男子選手のワールドカップ優勝は2007年以来の快挙です。同年の杭州アジア大会ではミックスリレーの金メダル獲得にも貢献しました。
2024年には5年ぶりに日本選手権を制して通算3勝目。2025年はアジア・スプリント選手権で優勝し、年間のNTTランキングでも1位となりました。そして2026年、自国開催のアジア大会で男子個人金メダル。競泳で培ったスイム力に加え、バイクで先頭争いに残り、ランで決め切る総合力が大舞台でも発揮されました。
トライアスロンのミックスリレー決勝は、2026年9月21日午前9時30分にスタート予定です。1人がスイム300メートル、バイク6.6キロ、ラン2キロを行うスーパースプリント形式で、日本は個人種目に続くメダルを狙います。
赤髪で注目を集めた北條巧選手ですが、その背景にあるのは自分らしさを貫く姿勢と、世界で勝つために積み重ねてきた確かな実力です。個人金メダルを追い風に、次のレースでどのような走りを見せるのか期待が高まります。